治療法の選択

前立腺がんの治療法を選択する際には、がんの病態(進行の程度「病期分類」、悪性度「グリソンスコア」、PSA検査値)を考え合わせる必要があります。がんの病態によって適した治療法が異なるためです。他の臓器に転移のない限局性前立腺がんの場合でも、大きくは低リスク、中リスク、高リスクの3つに分かれ、それぞれのリスクにあった治療法があります。以下の図を参考にしてください。
 

前立腺がんの治療の選択

前立腺がんの治療の選択
日本泌尿器科学会編「前立腺癌診療ガイドライン 2016年版」(メディカルレビュー社)より改変
 

転移のない前立腺がんに対するNCCNリスク分類

転移のない前立腺がんに対するNCCNリスク分類
日本泌尿器科学会編「前立腺癌診療ガイドライン 2016年版」(メディカルレビュー社)より改変
 

前立腺がんの病期分類(TNM分類)

「前立腺癌取扱い規約 第4版」2010年、日本泌尿器科学会・日本病理学会・日本医学放射線学会編、金原出版を参考に作成
UICC TNM Classification of Malignant Tumours, 8th Edn, Wiley-Blackwell: 2017, 191-192より作成
 

グリソンスコア

グリソンスコア
前立腺がんの悪性度を表す病理学上の分類です。
 

PSA検査(腫瘍マーカー検査)

採決により血中の腫瘍マーカーの値を確認します。
高いほど前立腺がんの可能性が高まります。