治療の流れ

治療の前日までに

  1. 患者様の腫瘍の状態、肝機能などをチェックし、治療の適応基準に当てはまることを確認します。
  2. 担当医が超音波(エコー)検査を実施し、超音波で描出された腫瘍の部位が血管造影検査・CT・MRI 検査等で検出されている部位と一致するかどうかを確認します。
  3. ラジオ波治療に関する説明を聞いていただいた上で、治療承諾書に同意確認をしていただきます。

治療当日

  1. 原則として、午前中の治療の場合は朝食止め、午後の治療の場合は昼食止めとします。
  2. 治療前に排泄をすませ、上半身は病棟衣だけとします。
  3. 治療は処置室のベッドの上で行います。超音波診断装置を使用し、当日処置する腫瘍を描出し、腫瘍の位置と大きさなどを確認します。また、ラジオ波を流すための、「対極板」と呼ばれる薄くて柔らかい板を、両大腿部前部に貼ります。(これを密着させるために、男性は大腿部を剃毛する場合があります)
  4. まず、皮膚表面と腹膜に局所麻酔を行います。
  5. 超音波で確認しながらラジオ波電極針を腫瘍に刺し、腫瘍を焼灼します。この時の痛みに対してあらかじめ鎮痛剤を使用します。
  6. 腫瘍の焼灼が完了したら、電極針を抜去し、治療は終了です。

治療後

  1. 治療が終わったら病室でしばらく安静にしていただきます。通常は翌朝までベッド上安静とします。
  2. 病状・治療内容により飲水・食事をとっていただきます。
  3. 治療後の発熱や痛みがあれば解熱・鎮痛剤を使用します。
  4. 治療当日、翌日、翌々日は抗生物質を投与します。それ以降も発熱が持続する場合は、抗生物質を継続して使用します。
  5. 治療翌日には血液検査や生化学検査などを実施します。
  6. 針を刺した部分の出血の危険は治療後数日間あるので、外出、外泊、退院はできません。
  7. 後日、CT・MRI 等で治療の結果を確認します。治療が不十分な場合は日を改めて追加治療します。

治療成績について知りたい

ラジオ波治療の歴史は浅いのですが、短期の治療成績を見る限りでは、小型の肝細
胞癌の治療では肝切除に近い治療成績となっています。
3cm以内かつ3個以内の肝癌に対して行った治療後の生存率(%)
★虎の門病院1999年~2010年:492例からのデータ