腎がんと診断された患者様へ
腎がんってどんな病気?

腎がん患者様のための情報ページ
腎がんに対して近年さまざまな治療法が確立されており、手術療法をはじめ経皮的局所療法などそれぞれの患者様に適した治療を選択できる時代となりました。
このページではまず腎がんの症状や病期(ステージ)、検査について情報提供させていただきます。
 

腎がんとは


腎臓は、「腎実質」や「腎盂 (じんう)」と呼ばれる部位から構成されています。
腎がんは、「腎実質」のがんのことを指し、腎盂がんとはその性質や治療法が異なります。

腎がんは、顕微鏡による組織の見え方でいくつかの種類に分類されます(組織型分類)。
その種類によって、治療の内容が異なります。

 

症状

腎がんが小さい初期には、多くの場合症状はみられません。そのため、健康診断や人間ドックの際に偶然発見されることが多いです。
腎がんが進行して大きくなると、以下のような症状が現れる場合があります。

進行した腎がんの主な症状
・血尿(尿が赤くなる)
・背中や腰、おなかの痛み
・おなかのしこり
・倦怠感、発熱
・体重が減る

 
 
 

腎がんの病期


 

TNM分類

腎がんの病期(ステージ)は、「TNM分類」と呼ばれる指標をもとに決定されます。
TNM分類とは以下の3つの要素を表しています。
  T:がんの広がり
  N:リンパ節への転移とその度合い
  M:ほかの臓器への転移
 

病期(ステージ)

腎がんの病期はTNM分類をもとに、I~IV期の4つに分類されます。
病期は、治療法を選択する際の判断の1つになります。
I
II
III
IV
 
 

腎がんの検査


 

腎がんの検査と診断

腎がんは近年、人間ドックなどで行われる画像検査で偶然発見されることが増えています。
検査は以下の方法があり、状態によって適切に選択されます。

  • 画像検査
    • 腹部超音波検査(エコー検査)
    • CT検査
    • MRI(核磁気共鳴画像法)
    • 核医学検査(シンチグラフィ)
  • 血液検査
  • 腎生検
 
 
 

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