尿管ステントとは

体内の尿路(おしっこの通り道)に入れる管(チューブ)のことです。一般的には、尿路結石手術後に留置されます。ステントを留置することで、おしっこの通過障害などの深刻な合併症のリスクを低減します。
また、発熱などの尿道感染や結石の痛みを取る際にも使用されます。

 

尿管ステントの役割

  • 手術後の尿管のむくみを改善し、尿管の負担を減らします
  • 尿管の拡張をサポートします
  • 結石片の体外排出を容易にします
  • おしっこの通りをよくします
  • 排石時の痛みを軽減させます

 

尿管ステントの留置期間

尿管ステントは、手術後数日~2週間程度、留置されます。尿管ステントは、必ず抜く必要がありますので、その時期になりましたら、来院してください。

 

尿管ステント留置により発生する症状

  • 側腹部・下腹部痛(膀胱内敏感部位に与える刺激より生じる)
  • 血尿
  • 頻尿・排尿痛・残尿感・排尿困難感

 

種類とサイズ選択

尿管の太さ、長さによりサイズが選択されます。また、異物を入れることで起こる違和感や痛みを軽減するために、膀胱側素材が柔らかいステントや、形状が工夫されたステントが留置されることもあります。