日本の医療現場で蓄積されたデータを活用した新たな取り組みについて
― 医療技術の発展を支える産官学連携の一例として ―
ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社は、日本の医療現場で蓄積された実臨床データ(リアルワールドデータ)を活用し、医療機器の評価につなげる取り組みを進めています。
今回の取り組みでは、冠動脈疾患に対する経皮的冠動脈形成術(PCI)で用いられる医療機器について、日本国内の医療現場で蓄積されたデータが適応拡大のための承認申請時の評価に活用されました。
このデータは、東邦大学医学部循環器疾患低侵襲治療学講座の中村正人教授を中心に、日本心血管インターベンション治療学会と連携して構築された国内レジストリのデータに基づくものです。レジストリとは、日常診療で行われた治療やその結果に関する情報を継続的に収集・蓄積する仕組みであり、医療現場の実態を反映した貴重な知見の源となっています。東邦大学の発表では、医療機器の適応拡大において、国内レジストリのみを評価に用いた日本初の事例とされています。
医療機器の評価では、従来、承認申請を目的として計画的に収集された治験データが中心となることが一般的でした。一方、今回の取り組みでは、日常診療にて得られたデータを活用することで、より日本の実臨床に即した知見を医療技術の発展に生かすことが期待されます。
また、本件では、医療現場で得られるデータを信頼性の高い形で活用できるよう、関係機関が連携し、産官学で協力しながら取り組みが進められた点にも意義があります。これは、日本の医療現場で蓄積される知見が、患者さんにより良い治療機会を届けるための基盤となり得ることを示す一例です。
ボストン・サイエンティフィック ジャパンは、今後も日常診療の中で蓄積される知見を大切にし、科学的根拠と医療現場の声に基づいたイノベーションを通じて、患者さんのより良い治療機会の創出に貢献してまいります。