【EMAI 2025 実施レポート】
患者さんと医療をつなぐ“Advancing science for life”の姿


ボストン・サイエンティフィックジャパン(BSJ)は、11月に、企業パーパスである “Advancing science for life” を体現する年次イベント「EMAI (Everyone Makes an Impact) 2025」を開催しました。EMAIは、ボストン・サイエンティフィックのカルチャーを体現するイベントで、世界中のボストン・サイエンティフィックの拠点で行われます。BSJのEMAIでは、社員はもちろん、来年4月に入社する内定者や社員のご家族にも参加いただきました。

EMAIは、私たちのコアバリューやミッションを改めて共有し、 “Advancing Science for Life” を再確認する特別な一日です。私たちの日々の仕事が患者さんの人生にどのような変化を生み出しているのか。その価値と成果を参加者全員で実感し、お互いを称え合う時間に位置づけられています。

森川社長のオープニングでは、「患者さんに希望を届けられるのは、一人ひとりの社員の努力がつながり、全社が力を合わせて支えているからです。」と、参加者への深い感謝が述べられました。

今年のEMAIは、心疾患治療の最前線で活躍する3名の専門医が登壇し、それぞれの領域で“ボストン・サイエンティフィックの技術が患者さんの人生にどのような影響を与えているか”について、患者さんご自身の体験ストーリーを中心に、具体的な症例とそれを伝える映像を交えて紹介しました。 

最初のセッションでは、信州大学の海老澤聡一朗先生が虚血性心疾患の症例を紹介。急性冠症候群におけるPCI(経皮的冠動脈インターベンション:カテーテル治療)の果たす役割、そして回復した患者さんの「日常生活がおくれるようになった 」という声が共有され、大きな共感が広がりました。

続いて、東京大学の山形研一郎先生より、心房細動に対するパルスフィールドアブレーション(PFA)治療がもたらす身体への負担を抑えた治療アプローチが語られ、治療後に「今後もいろんなことにチャレンジしたい 」という患者さんの声が紹介されました。心房細動アブレーション治療への進化により、日常生活への復帰がより早くなるなど、患者さんの生活に前向きな変化をもたらしている様子が示されました。医療従事者からも「手技時間の短縮」といった実務上のメリットが語られ、医療現場で求められる技術として評価されました。

最後のセッションでは、順天堂大学の林英守先生が、慢性心不全の早期悪化を予知する最新の遠隔モニタリング技術とその価値を紹介。患者さんからは、「見守られている感覚、安定した気持ちと充実した生活がおくれる 」という喜びの声 が寄せられました。

また、各セッション後には、登壇医師と社員が直接意見を交わす時間が設けられ、医療現場のリアルな課題や期待、実際の治療プロセスに関する深い意見交換が交わされました。参加者からは、“現場の視点を直接伺えたことで、製品と治療の価値をさらに理解することができた”との声も寄せられ、学びの場として非常に意義深い時間となりました。

このイベントでは、冒頭に信頼性保証本部から「品質(Quality)」が医療機器企業の基盤であり、患者さんの安全と医療従事者の信頼を支える“当たり前を実現する力”であることが改めて共有されました。品質目標“Best4”に向けた取り組みは、BSJの成長を支える重要な活動です。

森川社長は、クロージングで、「今日の講演や患者さんのお話しを通じて、日々の私たち一人ひとりの仕事が、その先にいる患者さんの人生に大きな転機を与え得ることを改めて感じた」と、参加者に向けて力強いメッセージを送りました。

毎年、世界中で44万人以上の患者さんがボストン・サイエンティフィックの製品による治療を受けています。このインパクトは、製品だけでなく、それを支える“人”によって生みだされています。EMAI 2025は、ボストン・サイエンティフィックが医療を支えるすべての人と共に歩む「Advancing science for life」の姿を改めて示すとともに、お互いに感謝する一日となりました。 

EMAIの様子1
EMAIの様子2(森川社長登壇)