2014年米国不整脈学会で発表されたLATITUDE™遠隔患者管理システムに関する研究で、死亡率と入院率が有意に減少することを実証

(このプレスリリースは、2014年5月10日に米国ボストン・サイエンティフィック社が発表したプレスリリースを翻訳したものです。当該製品は、2014年5月10日時点で日本において未承認品です。)

ボストン・サイエンティフィック社、米国心臓病学会およびイェール大学間で行われたPREDICt-RM共同研究が、植込み型除細動器(ICD)および両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)を使用しLATITUDE™システムによるフォローアップを実施している患者さんの病態改善を強調

ボストン・サイエンティフィック社(本社:マサチューセッツ州ネイティック、NY証券取引所略号:BSX)は本日(2014年5月10日)、LATITUDE互換デバイスを使用しLATITUDE™遠隔患者管理システムによるフォローアップを行っていない患者さんと比較すると、無線テレメトリを用いたLATITUDE™遠隔患者管理システムによるフォローアップを行った患者さんの死亡率と入院率が有意に低下することが実証されたと発表しました。これは、PREDICt-RM研究(ICD遠隔監視の利用および転帰に関する、患者の決定因子研究)の結果から、明らかになりました。この研究結果は、5月10日にサンフランシスコで開催された、2014年米国不整脈学会第35回年学術集会(第35回Heart Rhythm Society: HRS)にて発表されました。

PREDICt-RMによると、ボストン・サイエンティフィック社のICDおよびCRT-Dによる治療を受けLATITUDEワイヤレス遠隔モニタリングシステムを通して遠隔モニタリングされている患者さんの死亡リスクが、遠隔モニタリングを行っていないICDおよびCRT-D患者さんと比較し、相対的に33%減少していることが実証されました。さらに、あらゆる原因による同患者さんの入院率が相対的に19%減少しました。コネチカット州ニューヘイブンに所在するイェール大学の転帰分析・評価センター(CORE)の内科学准教授であるJoseph Akar博士が発表したこの結果は、イェール大学CORE、米国心臓病学会(ACC)およびボストン・サイエンティフィック社の共同研究によるものです。

「PREDICt-RMの結果は、ICDやCRT-Dの治療を受け、LATITUDEワイヤレス遠隔患者モニタリングシステムを使用している患者さんの病態が改善したことを示しています」とJoseph Akar博士は述べました。また、「この技術は広く普及しているにもかかわらず、あまり活用されていないのです。この研究によって、臨床実践ガイドラインに情報を提供し、この技術が臨床において日々使用されるようになることを願っています」とも述べました。

PREDICt-RMは、ボストン・サイエンティフィック社の臨床科学におけるイノベーションとリーダーシップの概念に基づいています。今回の結果は、3つの大きな医療データベースを結びつけた独特の研究デザインによって実現が可能となり、患者ケアを前進させるための医療分析と「ビッグデータ」における可能性を浮き彫りにしました。PREDICt-RMはACCの全米心血管データ登録(NCDR)とメディケアのメディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)データ、およびボストン・サイエンティフィック社のLATITUDEシステムを結び付けました。

「どのデータベースも、それだけではこの問題に対し効果的な答えを出すことはできなかったと思います。ACCとボストン・サイエンティフィック社の革新的な協力により、各データベースの強みを利用することで、患者転帰と遠隔監視との関係をより深く理解することができました。PREDICt-RMの経験は、この種の調査の模範となっていくと思います」と、イェール大学COREの内科学准教授であるJeptha Curtis博士は述べました。

「PREDICt-RMにより、LATITUDEシステムを用いた無線遠隔監視が患者さんや医療システム全体にとって大きな利益をもたらすことが明らかになりました」と、ボストン・サイエンティフィック社のカーディアック・リズム・マネジメント事業本部最高医療責任者であるケネス・スタイン医学博士は述べました。「LATITUDEでフォローアップを行った患者さんにおいて、生存率の向上や入院率の低下が大いに認められたことを示す強力なデータが得られ、非常に嬉しく思っています」とも述べました。

LATITUDE遠隔患者管理システムは、無線テレメトリによって、ホーム・コミュニケーターと患者さんに植込まれたボストン・サイエンティフィック社製のデバイスとをつなぎます。これにより、患者データを自動的に収集することができます。このシステムは、生理学的データの送信や、さらには植込み型デバイスから収集したデータを医療チームのLATITUDEウェブサイトに送信することができます。ボストン・サイエンティフィック社は、すべてのペースメーカ、ICDおよびCRT-D植込み型デバイスに無線テレメトリを提供しています。LATITUDEシステムは、体重や血圧といった総合的な生理学的監視を行う、米国で唯一の植込み型デバイス監視システムです。
 

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このような相異をもたらす要因には、将来の経済状況、競合、償還および規制の諸条件、新製品の導入、人口統計学的動向、知的所有権、訴訟、金融市況、ボストン・サイエンティフィック社および競合他社の将来的な経営上の意思決定などがあります。これらの要因すべてを正確に予測することはほとんど不可能であり、また、多くは制御できません。当社の将来的な経営に影響する可能性のある要因ならびにその他の重大なリスクに関する概要および詳細な一覧については、証券取引委員会に提出した、最新の10-K年次報告書パートI 1A項目「危険因子」を参照してください。なお、この内容は、提出済みまたは提出予定の10-Q四半期報告書パートII 1A項目「危険因子」で更新されることがあります。ボストン・サイエンティフィック社は、見込みの変更やその根拠となる事象、条件、状況の変化など、将来予測の記述に記載された内容と実際の結果が異なる可能性に影響を及ぼすような変化について、それらを反映するように将来予測に関する記述の内容を公に更新または改訂する意思および義務を一切否認します。本注意事項は本稿に記載された将来予測に関するすべての記述に適用されます。 

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ニーシャ・デオ
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コーポレート・コニュニケーションズ

スージー・リサ
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投資家向け情報担当
 

<ボストン・サイエンティフィック社について>

ボストン・サイエンティフィックは、世界中の患者さんの健康状態を改善するために、革新的な治療法を提供し、患者さんの人生を実り多いものとすることに全力で取り組んでいます。過去30年以上にわたり世界の医療テクノロジーをリードし続けるグローバル企業として、「we advance science for life」の言葉を胸に、未だ満たされていない患者さんのニーズに応え、医療費を削減するための広範囲で高性能なソリューションを提供します。
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