HeartLogic™とは


心不全症状を反映する複数の生体情報センサ


図 心不全イベント発生までのタイムライン(一例)
 

心不全は様々な症状を経て進行します。
複数の生体情報センサを組み合わせることで、様々な症状をキャッチすることを目的としています。

心音データ S1およびS3

デバイスの加速度センサを使用して心臓からの振動を加速度信号として測定します。心不全の増悪は、S3の増加、S1の減少またはその両方と関連付けることができます。

インピーダンス 胸郭

右心室リードのコイル電極とパルスジェネレータ間の胸郭抵抗値です。 心不全の増悪は、患者の胸水レベルの増加を伴うことがありますが、この際胸郭インピー ダンスの低下と関連付けることができます。

呼吸 呼吸数および呼吸量

24時間に測定される、すべての有効呼吸数(1分間あたり)の中央値です。胸郭インピー ダンスの測定値を使用して、患者の呼吸数と1回換気量を確認します。心不全の増悪は、 速くて浅い呼吸パターンの増加と関連付けることができます。

心拍数 夜間

深夜から朝6時までの夜間心拍数を記録します。 心不全の増悪または自律神経機能障害は、夜間心拍数の増加と関連付けることが できます。

活動 活動時間

患者の1日の活動時間数を示します。心不全の増悪は活動レベルの減少または低い値と 関連付けることができます。

注意:HeartLogic機能が提示する情報と心不全増悪兆候との関係は確立していない

 

機械学習を応用したモデルで、
5つのセンサ測定値からHeartLogic™インデックスを計算

 

HeartLogicとは?

HeartLogicインデックスは、デバイスに搭載されたセンサ(心音データ、胸郭インピーダンス、呼吸、夜間心拍数)の測定値を基に 計算されます。計算された値は、患者のセンサデータのそれぞれのベースラインからの経時的な変化の大きさを示します。センサデー タのベースラインは患者ごとに個別に計算され、毎日自動で更新されていきます。
センサデータの変化によってHeartLogicインデックスに十分に有意な変化が生じ、アラート閾値を超えた場合にアラートが作動します。 アラートが作動した場合は、アラートの背景を精査し、患者に連絡を行い、標準的な治療に従ってさらにモニタリングを続けることを検討してください。

デバイスに搭載された複数のセンサ(心音データ、胸郭インピーダンス、呼吸、夜間心拍数)の測定値は一般的に心不全増悪と関連し変動すると報告されています。HeartLogicインデックスは、これらの複数センサの測定値の経時的変化を基に計算された数値です。
注意:現時点でHeartLogic機能が提示する情報と心不全増悪兆候との関係は確立していない。HeartLogicアラートが発現した際は、患者の状態や他の指標とあわせて総合的に評価した上で、治療の要不要及び治療方針を決定すること。



 

心不全患者レポート

 

心不全患者の生体情報を含んだサマリーを作成し提供します。CRT-Dから取得したデータをLATITUDE™ NXTを通して閲覧することができます。