2023-10-31

理想的な製品生産・供給プロセスとは:医療従事者、患者さん、そして地球への恩恵について

グローバル・サプライチェーン担当SVP
パウディ・オコナー

(本記事の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語を優先します。原文は What is ideal product flow, and how does it help healthcare providers, patients and the planet? をご参照ください。)
ボストン・サイエンティフィックでは、「人命への配慮」が、当社の使命、事業の優先事項、環境・社会・ガバナンス(ESG)戦略をつなぐ共通の絆となっています。世界的な製品需要の高まりに対応し、より多くの患者さんに有意義なイノベーションを提供するために成長する中、私たちは意識して持続可能性を中心に据えています。
そのよい例が、当社のエンド・ツー・エンドの理想的な製品生産と流通過程を実現するための新しい取り組みです。これは、当社製品の調達、製造、包装、流通の方法における効率性と持続可能性の向上に焦点を当てたものです。この取り組みが完全に実施されれば、2026年までに、二酸化炭素排出量を大幅に削減し、年間最大8,000万ドルのサプライチェーンにかかるコストが削減できると見込んでいます。これにより、ボストン・サイエンティフィックは、より多くのリソースをさらなる技術革新に充てることができ、より多くの患者さんに、より多くの製品をお届けできるようになります。
環境、カスタマー、そして患者さんに長期的な影響を与える、この極めて重要な転換を実現するための最も重要な4つの取り組みをご紹介します。

1. 安全で信頼性の高い製品配送を迅速化するための配送ルートの最適化

グローバルな医療機器企業は、医療従事者にとって効果的なパートナーであるために、最も必要とされる時に、最も必要とされる場所に製品を正確に届けることで、緊急の患者ニーズに迅速に対応できなければなりません。以前は、製造拠点から2つのグローバル・ディストリビューション・センターを経由して、製品を各地に配送していましたが、これは必ずしも最も効率的で持続可能な配送ルートではありませんでした。理想的な製品流通プロセスでは、製造拠点から最終目的地に最も近い地域の配送拠点に製品を直接出荷するようにしました。配送ルートの迅速化と最適化に加え、この新しいプロセスにより、製品の移動距離を減らし、可能な限り航空輸送から海上輸送に移行することで、二酸化炭素の排出量を大幅に削減することができます。

2. 使用説明書の合理化

新しく製造された製品を使用できるようにするための最後のステップは、医療機器の安全かつ効果的な使用方法に関して、明確で正確な情報を提供する「使用説明書」(IFU)を同梱することです。現在、当社のカスタマーは、最大8ヶ国語で記載された紙のIFUを受け取っています。地域ごとに最適化された方法で配送することにより、現地の規制により紙のIFUが義務付けられている地域に配送する場合のみ、配送先の現地語で記載された紙のIFUを提供します。紙の代わりに電子版のIFUが許可されている地域には、電子版のみを提供します。この変更だけで、2026年までに紙の使用量を90%削減できる見込みです。また、紙のIFUに使用される材料の総量と各パッケージのサイズと重量を削減し、流通に関連する二酸化炭素排出量をさらに削減します。

3. 対象を絞った滅菌プロセスへの移行

最終輸送準備が整った状態で、滅菌する必要のないIFUや余分な包装も含めて包装製品のパレット全体を滅菌するのではなく、医療機器と直接接触する一次包装の製品のみを滅菌します。これにより、プロセスの効率が向上し、廃棄物が削減されます。

4. チームの連携とイノベーションを強化

グローバル企業のサプライチェーンを変革するには、世界中の従業員の献身とビジョンの共有が不可欠です。その献身のモチベーションを上げるために、私たちは、異なる部門や地域の拠点にいる従業員同士の接点を拡大し、学びを共有することで、製品流通のプロセスをエンド・ツー・エンドで見直すことが、最終的に困っている患者さんをどのように救っているのかを、サプライチェーンのチームが直接確認できるようにしています。患者さんにも環境にもよい影響を与えていることを目の当たりにしたチームメンバーからは、理想的な製品流通プロセスへの変革は有意義なことだという声が寄せられています。
 
理想的な製品流通は、私たちのビジネスの中核である、複雑な健康問題を解決し、患者さんがより健康的な生活を送れるようにするために、人生を変えるような製品を提供することを、より効果的に行うことを可能にします。ボストン・サイエンティフィックのこれまでの取り組みに誇りを感じるとともに、ネット・ゼロの二酸化炭素削減目標をサポートし、世界中のすべてのステークホルダーに利益をもたらすサプライチェーンを構築するというビジョンを今後も実現していきたいと思います。
ボストン・サイエンティフィックがESG戦略を通じてどのように私たちのスローガンである、“advancing science for life”を実現しているかについては、こちらをご覧ください。