2012-11-08

ベシックス・バスキュラー社を買収

(このプレスリリースは、2012年11月8日に米国ボストン・サイエンティフィック社が発表したプレスリリースを翻訳したものです。当該製品は、2012年11月8日時点で日本において未承認品です。)

腎交感神経アブレーションテクノロジーの取得により高血圧治療領域を強化

ボストン・サイエンティフィック社(本社:マサチューセッツ州ネイティック、NY証券取引所略号:BSX)は本日(2012年11月8日)、カリフォルニア州ラグナヒルズに本拠を置く株式非公開企業であるベシックス・バスキュラー社の買収について同社と正式契約を締結しました。この買収により、ボストン・サイエンティフィック社は、戦略的に極めて重要な腎交感神経アブレーション市場に参入にすることになります。ベシックス・バスキュラー社は、難治性の高血圧治療に用いられる腎交感神経アブレーションシステムと呼ばれるカテーテルベースの治療機器を開発してきました。この買収は、2012年11月末日までに完了する予定です。

「高血圧は、世界中で10億人以上の人々が発症している、世界の医療にとって困難な課題です。腎交感神経アブレーションは、難治性の高血圧治療における画期的療法となる可能性を秘めており、ボストン・サイエンティフィック社の成長戦略にとって重要な領域です」と、ボストン・サイエンティフィック社社長兼最高経営責任者のマイク・マホーニーは述べています。また「ベシックス・バスキュラー社の買収により、ボストン・サイエンティフィック社の高血圧治療戦略に第2世代の高度に差別化されたテクノロジーが加わると同時に、2020年までには数十億ドル規模と期待される市場への弊社の参入を加速します」とも述べています。

高血圧は、世界中で死亡原因の大きな要因となっています。世界中で降圧薬が広く使用されているにもかかわらず、血圧が下がらず難治性の高血圧症に苦しむ多くの患者さんがいます。腎交感神経アブレーションは、治療抵抗性高血圧を治療するために新たに開発されたカテーテルベースの療法で、高周波エネルギーを用いて、活動が亢進して難治性の高血圧の原因となっている腎神経を分断します。腎交感神経アブレーションは、これまで結果が公表された臨床試験において、収縮期血圧を有意に低下させることが実証されています。

ベシックス・バスキュラー社のV2腎交感神経アブレーションシステムは、欧州においてCEマークの承認を取得し、また、オーストラリアのTGA承認を取得しています。ベシックス・バスキュラー社は市販後臨床試験であるREDUCE-HTN試験を開始しており、2013年にCEマーク適用国における販売開始を予定しています。

ベシックス・バスキュラー社製V2腎交感神経アブレーションシステムの高解像度画像は下記のサイトからダウンロードすることができます:

https://bostonscientific.mediaroom.com/image-gallery?mode=gallery&cat=1762.

「ベシックス社のV2システムは、難治性の高血圧の治療に重要な進歩をもたらす可能性を秘めています」と、ドイツ・フランクフルト市のザンクト・カタリーネン病院心臓血管センター所長のホルスト・シーベルト医学博士は語っています。また「私の経験では、このシステムは、使い易く、治療時間を短縮し、患者さんの負担を軽減するだけでなく、バルーンカテーテルの手技に慣れた術者の専門知識を生かすことにより、直感的に腎交感神経アブレーション術を行うことができるように設計されています」とも語っています。

「高血圧治療領域は、ボストン・サイエンティフィック社を前進させる主要な成長牽引力となるでしょう」と、ボストン・サイエンティフィック社ペリフェラルインターベンション事業部社長であるジェフ・マービスは述べています。また「ベシックス・バスキュラー社の腎交感神経アブレーションシステムは、ボストン・サイエンティフィック社をこの重要な市場におけるリーダーに位置付けるものと確信しています。私たちは、このテクノロジーにより、患者さんの高血圧コントロールが改善されると同時に、難治性の高血圧治療にかかる医療コストを低減させることができると期待しています」とも述べています。

買収の完了と同時に、ベシックス・バスキュラー社はボストン・サイエンティフィック社ペリフェラルインターベンション事業部に組み込まれます。ペリフェラルインターベンション事業部の製品ポートフォリオには、頸動脈、腎動脈および下肢の動脈のような血管系の閉塞治療に用いられる製品が含まれます。

「V2腎交感神経アブレーションシステムに対する医師の反応は極めて良好です」と、ベシックス・バスキュラー社の最高経営責任者であるレイモンド・W・コーエンは語っています。また「私たちは、ベシックス・バスキュラー社の腎交感神経アブレーションテクノロジーとボストン・サイエンティフィック社のグローバルで広範囲な臨床および販売規模の組み合わせにより、難治性の高血圧治療に新たな基準を確立することができると自信をもっています」とも語っています。

今回の契約に基づき、前払金として1億2,500万ドルが支払われ、また、2013年から2017年までの間に臨床実績および収益に基づくマイルストーン達成に応じて最大3億ドルまでの追加支払が行われます。ボストン・サイエンティフィック社では、2013年および2014年におけるこの買収による調整ベースでの1株当たり利益への最終的な影響は微小であり、その後は損益分岐点で推移すると見ています。また第4四半期に決定する買収関連の純損失および償却によりGAAPベースではさらに希薄化すると予測しています。

V2腎交感神経アブレーションシステムは米国においては研究目的の使用に制限されており市販はされていません。

ベシックス・バスキュラー社について

2003年創業のベシックス社は、新開発のRFバルーンカテーテルおよびバイポーラRFジェネレータを開発する株式非公開企業です。同社は米国および欧州において事業を展開しおり、NeoMed Management、エドモン・ドゥ・ロスチャイルド投資パートナーズ、OrbiMed Advisors LLCおよびChristopher Weil & Companyを含む欧州および米国に本拠を置く世界有数のベンチャーキャピタルから投資支援を受けています。

将来予測に関する記述についての注意事項

このプレスリリースには、証券法(1933年制定)第27A条および証券取引法(1934年制定)第21E条の意味するところの将来予測に関する記述が含まれています。「予期する」「期待する」「予想する」「信じる」「計画する」「推定する」「意図する」などの語句を用いた表現が将来予測の記述となりますが、これらの記述は現時点で得られた情報による確信、想定、推定に基づくものであり、将来の事象や実施を保証することを意図するものではありません。将来予測の記述には、事業計画、成長戦略・要因、製品市場および市場での位置づけ、契約終了時期および予想される株式の増加・希薄化、製品の上市および製品性能・重要性などに関する記述なども含まれます。基本的前提が結果的に不正確であった場合、もしくは一定のリスクや不確実な要素が具体化するような場合には、将来予測に関する記述で明示または含意された見込みおよび予測と実際の結果が大幅に異なる可能性があります。これらの要因は、事業戦略の実施能力に対して実際に影響している場合や、将来的に他の要因が加わって実施能力に影響を及ぼす可能性があり、本プレスリリースの記載で予期した結果と実際の結果が大幅に異なる状況をもたらすことがあります。そのため、本プレスリリースの読者は将来予測に関する記述について全面的に依拠することを避けるよう注意してください。

このような相異をもたらす要因には、将来の経済状況、競合、償還および規制の諸条件、新製品の導入、人口統計学的動向、知的所有権、訴訟、金融市況、ボストン・サイエンティフィック社および競合他社の将来的な経営上の意思決定などがあります。これらの要因すべてを正確に予測することはほとんど不可能であり、また、多くは制御できません。当社の将来的な経営に影響する可能性のある要因ならびにその他の重大なリスクに関する概要および詳細な一覧については、証券取引委員会に提出した、最新の10-K年次報告書パートI 1A項目「危険因子」を参照してください。なお、この内容は、提出済みまたは提出予定の10-Q四半期報告書パートII 1A項目「危険因子」で更新されることがあります。ボストン・サイエンティフィック社は、見込みの変更やその根拠となる事象、条件、状況の変化など、将来予測の記述に記載された内容と実際の結果が異なる可能性に影響を及ぼすような変化について、それらを反映するように将来予測に関する記述の内容を公に更新または改訂する意思および義務を一切否認します。本注意事項は本稿に記載された将来予測に関するすべての記述に適用されます。

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<ボストン・サイエンティフィック社について>

ボストン・サイエンティフィック社(米国マサチューセッツ州)は、最先端メディカルデバイス(医療機器)の開発・製造・販売を行うグローバル企業です。インターベンション(身体をメスで大きく切らない治療)の分野では世界最大手。
https://www.bostonscientific.com

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