2012-09-24

新しい植込み型除細動リードを欧州およびアジアで上市

(このプレスリリースは、2012年9月24日に米国ボストン・サイエンティフィック社が発表したプレスリリースを翻訳したものです。)

RELIANCE® 4-FRONT™リードは心不全および突発性の致死的な心室性頻脈性不整脈の治療における外科手技の合理化を目的として設計

ボストン・サイエンティフィック社(NY証券取引所略号:BSX)は本日(2012年9月24日)、パリにおいて、RELIANCE® 4-FRONT™リードの販売における薬事承認を取得しました。このRELIANCE® 4-FRONT™リードは次世代の植込み型除細動リードであり、現在、欧州およびアジアにおいて販売されています。除細動リードは植込み型除細動器(ICD)あるいは両室ペーシング機能付き植込み型除細動器と心臓をつなぐ絶縁線で、心不全および突発性の致死的な心室性頻脈性不整脈の治療に用いられます。

RELIANCE 4-FRONTリードは、実証されているRELIANCEリード・プラットフォームの性能および信頼性を基礎としており、植込み手技をシンプルにすることを目的として設計が強化されています。世界で35万例以上の植込みにおいて、RELIANCEリードは植込み後8年の時点で98.9%の残存確率が実証されています[1]

「RELIANCEプラットフォームを踏襲し、植込みの効率化を図り、手順をシンプルにするためにRELIANCE 4-FRONTにおいて一連の設計強化を行いました」とボストン・サイエンティフィック社カーディアック・リズム・マネジメント事業部最高医療責任者であるケネス・スタイン医学博士は述べています。また「RELIANCE 4-FRONTは、患者さんや医師のニーズを満たすことを目的とした製品の革新という面での当社の継続的な献身を象徴するものです」とも述べています。

新しいRELIANCE 4-FRONTリードの特長には、絶縁体の厚さと信頼性を保持したまま、リード本体の径をわずかに小さくして操作性を向上したことが挙げられます。また電気的特性を強化してペーシング閾値をより低くするためにIROX被覆(イリジウムコーティング)が追加されました。除細動コイルへの組織の浸潤を予防するよう設計された信頼性の高いGORE™被覆もRELIANCE 4-FRONTリードの特長となっています。新しいリードではGORE被覆が接着されることにより、現在の手技で行われている手順が省略され、植込みがシンプルになります。

RELIANCE 4-FRONTの米国での販売は認められておりません。

アジアにおけるRELIANCE 4-FRONT

世界で最も成長の速いICD市場の一つであるアジアでは、RELIANCE 4-FRONTリードの最初の2例の植込みが、ラザリ・ビン・オマー(Razali Bin Omar)医学博士とアズラン・ハッサン(Azlan Hussin)医学博士によってマレーシアのクアラルンプールにある国立心臓病センター(Institute Jantung Negara Hospital)で行われました。

「RELIANCEリード・シリーズを長年使用してきた私としては、この新しいリードが、私が評価するする信頼性の高いプラットフォームを基礎としていることが分かり、嬉しく思っています」とマレーシアのクアラルンプールにある国立心臓病センター(National Heart Institute)心臓臨床電気生理学およびペースメーカサービス部門(Clinical Electrophysiology and Pacemaker Service Department of Cardiology)の責任者であるラザリ医師は述べています。また「RELIANCE 4-FRONTリードにより、植込み時の操作性が向上し、手技がスムーズかつ効率的になりました」とも述べています。

欧州におけるRELIANCE 4-FRONT

リードの信頼性がますます注目の的となっている欧州市場において、ボストン・サイエンティフィック社は、新たなテクノロジーの向上に向けて努力し続けたことで、今日の市場で最も信頼性の高いリードの一つを提供できるようになったことを誇りに思っています。イタリアのロッツァーノにあるユマニタス病院(Humanitas hospital)の電気生理学およびペーシング部門(Electrophysiology and Pacing Department)の責任者であるマウリツィオ・ガスパリーニ(Maurizio Gasparini)医学博士は、欧州で最初に植込みを行った人物の一人であり、この技術において最も経験豊富な医師の一人でもあります。

「ボストン・サイエンティフィック社はRELIANCEリード・シリーズによってリードの信頼性におけるリーダーとしての地位を築いてきました」とガスパリーニ医師は述べています。また「このシリーズの新製品であるRELIANCE 4-FRONTによって、一貫した成果が得られるとともに、植込み手技時の操作性が非常に向上します」とも述べています。

[1]残存確率は、RELIANCEおよびRELIANCE Gの全モデルを一つの集団としてまとめた場合の数値です。データソースおよびデータの引用はBSC Q2 2012製品性能報告に基づいています。データおよび計算は公表していません。

将来予測に関する記述についての注意事項

このプレスリリースには、証券法(1933年制定)第27A条および証券取引法(1934年制定)第21E条の意味するところの将来予測に関する記述が含まれています。「予期する」「期待する」「予想する」「信じる」「計画する」「推定する」「意図する」などの語句を用いた表現が将来予測の記述となりますが、これらの記述は現時点で得られた情報による確信、想定、推定に基づくものであり、将来の事象や実施を保証することを意図するものではありません。将来予測の記述には、製品性能と影響および事業計画などに関する記述なども含まれます。基本的前提が結果的に不正確であった場合、もしくは一定のリスクや不確実な要素が具体化するような場合には、将来予測に関する記述で明示または含意された見込みおよび予測と実際の結果が大幅に異なる可能性があります。これらの要因は、事業戦略の実施能力に対して実際に影響している場合や、将来的に他の要因が加わって実施能力に影響を及ぼす可能性があり、本プレスリリースの記載で予期した結果と実際の結果が大幅に異なる状況をもたらすことがあります。そのため、本プレスリリースの読者は将来予測に関する記述について全面的に依拠することを避けるよう注意してください。

このような相異をもたらす要因には、将来の経済状況、競合、償還および規制の諸条件、新製品の導入、人口統計学的動向、知的所有権、訴訟、金融市況、ボストン・サイエンティフィック社および競合他社の将来的な経営上の意思決定などがあります。これらの要因すべてを正確に予測することはほとんど不可能であり、また、多くは制御できません。当社の将来的な経営に影響する可能性のある要因ならびにその他の重大なリスクに関する概要および詳細な一覧については、証券取引委員会に提出した、最新の10-K年次報告書パートI 1A項目「危険因子」を参照してください。なお、この内容は、提出済みまたは提出予定の10-Q四半期報告書パートII 1A項目「危険因子」で更新されることがあります。ボストン・サイエンティフィック社は、見込みの変更やその根拠となる事象、条件、状況の変化など、将来予測の記述に記載された内容と実際の結果が異なる可能性に影響を及ぼすような変化について、それらを反映するように将来予測に関する記述の内容を公に更新または改訂する意思および義務を一切否認します。本注意事項は本稿に記載された将来予測に関するすべての記述に適用されます。

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<ボストン・サイエンティフィック社について>

ボストン・サイエンティフィック社(米国マサチューセッツ州)は、最先端メディカルデバイス(医療機器)の開発・製造・販売を行うグローバル企業です。インターベンション(身体をメスで大きく切らない治療)の分野では世界最大手。
https://www.bostonscientific.com

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