(本記事の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については原文を優先します。原文は Meet America’s Best Employers For New Grads 2025 をご参照ください。)
米経済誌フォーブス(Forbes)は、「アメリカ新卒者にとって最も働きがいのある企業 2025(America’s Best Employers For New Grads 2025)」のランキングを発表しました。今回で8回目となる本ランキングは、米国に本社を置く従業員1,000名以上の企業を対象に、勤続10年未満の若手社員10万人超への大規模調査をもとに作成されたものです。給与・福利厚生・昇進機会・働き方の柔軟性・職場環境・企業イメージ・多様性の取り組み等、様々な観点から企業が評価されました。
今回のランキングでは、医療および教育分野の企業の、充実した若手育成施策が高く評価されています。たとえば、アリゾナ州を中心に展開する医療機関HonorHealthは、第20位にランクイン。トップにはマイクロソフト(第1位)、グーグル(第2位)とテクノロジー企業大手が入りました。ボストン・サイエンティフィックも第6位にランクインし、医療テクノロジー分野における若手人材育成の取り組みが評価されています。グローバルタレント担当シニアバイスプレジデントのリサ・コンシダインは、次のようにコメントしています。
「私たちは全社員に多様なプロフェッショナル開発機会を提供しており、新卒者には特にユニークなプログラムも用意しています。たとえば、入社後2年間にわたり複数部門を横断するローテーショナルプログラムがあり、ビジネススキルを幅広く習得しながら業界の尊敬されるリーダーたちと協働する貴重な経験を得ることができます。」
近年の若手世代は、「自ら主体的に成長機会を掴み、早い段階から責任ある仕事に挑戦したい」という志向が強い傾向があります。チームビルディングに関する著書『TeamWork』の著者ナタリー・ドーソン氏は「この世代は起業家精神が非常に旺盛で、会社の中でもクリエイターや創業者のように考え、行動します。彼らを惹きつけるのは、ルールではなく“責任”です」と分析しています。