2012-10-03

骨盤底障害および治療の選択肢の認知促進を目的とした女性のための社会的認知度向上キャンペーンを新たに開始

(このプレスリリースは、2012年10月3日に米国ボストン・サイエンティフィック社が発表したプレスリリースを翻訳したものです。)

骨盤底障害を抱える米国人女性は約3,000万人、治療の選択肢を理解していない患者の割合が高いことが新たな調査で判明

ボストン・サイエンティフィック社(本社:マサチューセッツ州ネイティック、NY証券取引所略号:BSX)は本日(2012年10月3日)、骨盤底障害(PFD)アライアンス(Pelvic Floor Disorders(PFD)Alliance)の創設メンバーとなりました。このアライアンスは、骨盤底障害(PFD)の認知度を向上し、教育、ならびに非外科的治療と外科的治療の幅広い選択肢を得られるようにすることによってPFDを抱える女性のQOLの向上を支援するために結ばれた、この領域で初めてのパートナーシップです。このアライアンスには、医療機器や製薬企業および女性泌尿器科領域を代表する医師、ならびに関連学会が参加しています。

PFDアライアンス設立のきっかけとなったのは、PFDに関する認知不足やPFDに対して抱く羞恥心です。新しい社会的認知度向上キャンペーンの名称は「今すぐPFDから自由になろう」(Break Free Today from PFDs)であり、本キャンペーンは、女性がPFDについての現実を理解できるようにし、情報を提供することでQOLの向上につながる治療の選択肢について医師と話し合えるようにすることを目的としています。本キャンペーンでは、地域で展開するイベントとオンライン(https://www.breakfreefrompfds.org)を通じて患者さんに情報を提供する予定です。

「骨盤底障害は非常に一般的であるにもかかわらず、様々な理由で女性が話題にするのを避けることがよくあります」とカリフォルニア大学アーバイン校の教授兼女性泌尿器科部長であるカレン・ノブレット(Karen Noblett)医学博士は述べています。また「骨盤底障害は、運動や旅行から自信や性生活にいたるまで人生のあらゆる側面に影響を及ぼしますが、女性は恥ずかしがったり、障害を抱えて生きなければならないと感じたりするべきではありません。むしろ、私たちは女性が堂々と疾患について話しができるようにしたいと考えています」とも述べています。

PFDアライアンスによる新たな調査では、現在、米国単体で推定2,800万人の女性に影響を与えているPFDの羅患実態について、米国人の90%が過小評価しているかあるいはよく分かっていない、という結果が出ました。この結果は、女性がPFDの治療を求めていないことを示唆しています。さらにこの調査では、米国における女性の約40%が、パッドなどの市販品を使用してPFDを管理する、または、治療が必要なほど不快になるまで我慢する、と考えていることが分かりました。PFDを治すための低侵襲手技は数多く使用されていますが、PFDを治すために外科的手術を受けると述べた女性は5人に1人しかいませんでした。

骨盤底障害は、女性の骨盤底筋が弱まったり結合組織が断裂したりする場合に生じます。以下にPFDのリスク要因を挙げます。

遺伝やライフステージにおけるリスク要因

  •  年齢:骨盤底の強度は女性が年を取るとともに低下し、骨盤臓器脱や尿失禁などのPFDを生じる可能性があります。
  •  人種:コーカサス人女性はアフリカ系アメリカ人女性およびアジア人女性よりも骨盤臓器脱症状を生じやすくなっています。
  •  妊娠および出産:出産はPFDを生じる一因となる可能性があります。経膣分娩は、帝王切開および出産経験のない女性に比べて骨盤底障害の発生率が倍増します。</li>
  •   閉経:骨盤底筋は閉経時に弱まることが多く、これにより骨盤臓器脱を生じる可能性があります。

ライフスタイルにおけるリスク要因

  •    肥満:体重過多や肥満の女性は骨盤筋の強度が不足することが多く、骨盤臓器脱および尿失禁を生じるリスクが高まります。
  •    喫煙:喫煙する女性は尿失禁および骨盤臓器脱を生じるリスクが高まります。

「ボストン・サイエンティフィック社は骨盤底障害を抱える女性患者さんのケアの質を高めることに献身し続けています」とボストン・サイエンティフィック社シニア・バイスプレジデント兼ウロロジー&ウーマンズヘルス事業部社長のカレン・プランジは述べています。また「個人に合った治療計画が発達するにつれ、患者さん向けの優れたな教育ツールは、医師と患者さんとの間の有意義な対話の土台となります。私たちは、医師と患者さんが包括的な教育資源を利用できるようにするための、PFDアライアンスのメンバー間における今後のパートナーシップを楽しみにしています」とも述べています。

PFDアライアンスならびに各地域におけるイベントの詳細については、www.voicesforpfd.org/breakfree をご覧ください。

PFDアライアンスの設立メンバーは、ボストン・サイエンティフィック社、米国ウロギネコロジー学会、フィメイル・ヘルス・アウェアネス財団(Foundation for Female Health Awareness)ならびにメルク・コンシューマー・ケアなどです。この他の組織も年内またはそれ以降にPFDアライアンスに参加する予定です。

ボストン・サイエンティフィック社のウーマンズヘルスについて

ボストン・サイエンティフィック社のウーマンズヘルスは、製品革新、臨床卓越性および強力な専門プログラムの開発を通じて医師とその患者さんに対する献身を実証し続けています。また、数々のウェブキャスト、手技のビデオ、アニメーションやその他の患者さん向け教育ツールなどを閲覧するための双方向プラットフォームを医師に提供するPelvic Floor Instituteを先駆けて創設しました。さらに、骨盤底の知識向上における医師のニーズを満たすために、毎年100を超す教育プログラムが行われています。詳細については www.pelvic-floor-institute.com をご覧ください。

将来予測に関する記述についての注意事項

このプレスリリースには、証券法(1933年制定)第27A条および証券取引法(1934年制定)第21E条の意味するところの将来予測に関する記述が含まれています。「予期する」「期待する」「予想する」「信じる」「計画する」「推定する」「意図する」などの語句を用いた表現が将来予測の記述となりますが、これらの記述は現時点で得られた情報による確信、想定、推定に基づくものであり、将来の事象や実施を保証することを意図するものではありません。将来予測の記述には、事業計画、PFDアライアンスパートナーシップなどに関する記述なども含まれます。基本的前提が結果的に不正確であった場合、もしくは一定のリスクや不確実な要素が具体化するような場合には、将来予測に関する記述で明示または含意された見込みおよび予測と実際の結果が大幅に異なる可能性があります。これらの要因は、事業戦略の実施能力に対して実際に影響している場合や、将来的に他の要因が加わって実施能力に影響を及ぼす可能性があり、本プレスリリースの記載で予期した結果と実際の結果が大幅に異なる状況をもたらすことがあります。そのため、本プレスリリースの読者は将来予測に関する記述について全面的に依拠することを避けるよう注意してください。

このような相異をもたらす要因には、将来の経済状況、競合、償還および規制の諸条件、新製品の導入、人口統計学的動向、知的所有権、訴訟、金融市況、ボストン・サイエンティフィック社および競合他社の将来的な経営上の意思決定などがあります。これらの要因すべてを正確に予測することはほとんど不可能であり、また、多くは制御できません。当社の将来的な経営に影響する可能性のある要因ならびにその他の重大なリスクに関する概要および詳細な一覧については、証券取引委員会に提出した、最新の10-K年次報告書パートI 1A項目「危険因子」を参照してください。なお、この内容は、提出済みまたは提出予定の10-Q四半期報告書パートII 1A項目「危険因子」で更新されることがあります。ボストン・サイエンティフィック社は、見込みの変更やその根拠となる事象、条件、状況の変化など、将来予測の記述に記載された内容と実際の結果が異なる可能性に影響を及ぼすような変化について、それらを反映するように将来予測に関する記述の内容を公に更新または改訂する意思および義務を一切否認します。本注意事項は本稿に記載された将来予測に関するすべての記述に適用されます。

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