2018-5-18

ボストン・サイエンティフィック、エンビジョン・メディカル・コーポレーションの買収を発表
ウーマンズヘルス領域における癌への取り組みの始まりとなる買収、そして卵巣癌の新たな診断法につながる可能性

ボストン・サイエンティフィック(本社:マサチューセッツ州マールボロ、NY証券取引所略号:BSX)は2018年4月16日、ウーマンズヘルス領域に事業展開する株式非公開企業エンビジョン・メディカル・コーポレーション(nVision Medical Corporation)を買収したことを発表しました。同社は卵管から細胞を採取するための医療機器を開発し、米国食品医薬品局からこの種の医療機器としては初めて認可を取得しました。これは卵巣癌のより早期に診断できる可能性を提供しています。最近の研究によると、発生頻度の高い卵巣癌は卵管から発生することが確認されています1

卵巣癌は女性の癌による死亡原因の第5位を占めています。米国では2百万人以上の女性が卵巣癌の発症リスクが高いとされ、BRCA1遺伝子またはBRCA2遺伝子の変異を持つ女性及び家族歴のある女性で発生頻度が高いことが知られています2,3。卵巣癌の女性は卵巣癌が晩期になるまで無症状のことが多いものです4。卵巣癌には早期診断のために推奨されているスクリーニング検査はなく、卵管細胞の生検を実施するための有効な方法はこれまでありませんでした。その結果、毎年、約30万人の女性が、卵巣癌を発症するリスクを減らすために、予防的卵巣・卵管切除術を受けることを選択しています5

ボストン・サイエンティフィック社エグゼクティブ・バイスプレジデント兼MedSurg社長のデイヴィッド・ピアースは次のように述べています。「短期的な市場規模は5億ドルと予測しています。患者さんを助けるために、多くの婦人科医によってこの機器が使用されれば、(将来的には)20億ドルに成長する可能性があると予測しています。当社はウーマンズヘルス製品のポートフォリオを拡大し、婦人科癌の予防・治療のための革新的なオプションを提供する助けとなるような臨床研究を推進していきます。」

初期の臨床研究で、エンビジョン社の機器は細胞を効率的に採取することが示され、検定を行った結果、卵巣癌の術後の確定診断と相関することが立証されました。ボストン・サイエンティフィック社は、術前診断のために機器が卵管から採取する細胞をどのように使用できるかのエビデンスをさらに確立するために、エンビジョン社の機器に関する追加の臨床研究を計画しています。そして、卵巣癌の発症リスクが高い女性が意思決定を行うためのサポートができればと思っています。

エンビジョン社の創設者であり、チーフ・エグゼクティブ・オフィサーであるスルビー・サーナ(Surbhi Sarna)は次のように述べています。「私はウーマンズヘルス領域のアンメットニーズに取り組む製品を作り出すことを目標にエンビジョン社を設立しました。卵巣癌の早期発見を支援する取り組みを推進するうえで、当社が成し遂げた業績を誇りに思います。ボストン・サイエンティフィック社とともに、この技術を前進させるために協力できるのを楽しみにしています。」

卵巣癌と診断されるのは、ほとんどがステージ3または4になってからであるため、医師はステージ3の生存率は約30%、ステージ4の生存率は約17%であることを考えて、しばしば患者に予防的切除を行うことを勧めます1,6。卵巣・卵管切除術は卵巣癌の発症確率を低下させる一方で、心血管疾患を発症するリスクを高め、認知機能を低下させ、そして出産を不可能にします1

ボストン・サイエンティフィック社のエグゼクティブ・バイスプレジデント兼グローバル・チーフ・メディカル・オフィサーであるイアン T. メレディス教授(AMを授与)は次のように述べています。「この技術を発展させられることを非常にうれしく思います。この技術は今後卵巣癌の早期発見と不要な手術の回避に重要な役割を果たす可能性がある一方で、当社の幅広い癌領域での取り組み、すなわち診断・治療の両面で基礎としての役割も果たすと考えています。」

取引額は前払金の1.5億ドルと4年間で臨床研究および市販時のマイルストーンとして追加の1億2500万ドルとなります。この買収は2018年と2019年の調整後1株当たり利益にはほとんど影響を与えず、2020年後は増加効果になる見込みです(GAAPベースの1株当たり利益は希薄化され、その後は償却費と経営統合費用がかかるため、増加分が減少する見込み)。

(このプレスリリースは、2018年4月16日に米国ボストン・サイエンティフィック社が発表したプレスリリースを翻訳したものです。)

 

ボストン・サイエンティフィックについて

ボストン・サイエンティフィック社は、世界中の患者さんの健康状態を改善するために、革新的な治療法を提供し、患者さんの人生を実り多いものとすることに全力で取り組んでいます。過去35年以上にわたり世界の医療テクノロジーをリードし続けるグローバル企業として、「we advance science for life」の言葉を胸に、画期的な治療法を通じて様々な疾患に苦しむ患者さんや、医療体制の生産性向上にも貢献しています。詳細はホームページhttps://www.bostonscientific.com/をご覧いただくか、TwitterFacebookをご利用ください
 

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本プレスリリースには、証券法(1933 年制定)第 27A 条および証券取引法(1934 年制定)第 21E 条の意味するところの将来予測に関する記述が含まれています。「予期する」「期待する」「予想する」「信じる」「計画する」「推定する」「意図する」「目指す」などの語句を用いた表現が将来予測の記述となりますが、これらの記述は現時点で得られた情報による確信、想定、推定に基づくものであり、将来の事象や成績の保証を意図するものではありません。将来予測の記述には、将来の純売上高、GAAPベース、実質ベースおよび既存ビジネスの売上成長率、2018年第1四半期および通年のGAAP ベースおよび調整後の利益、財務成績、当社の事業計画、売上・利益の成長に対する当社の位置付けに関する記述なども含まれます。基本的前提が結果的に不正確であった場合、もしくは一定のリスクや不確実要素が具体化するような場合には、将来予測に関する記述で明示または含意された見込みや予測と実際の結果が大幅に異なる可能性があります。これらのリスクや不確実要素は、当社の事業戦略の実施能力に実際に影響している場合や、将来的に影響を及ぼす可能性があり、その結果、本プレスリリースに記述した予想と実際の結果が大幅に異なる可能性があります。本プレスリリースをご覧になる際には、将来予測に関する記述を過信されませんようご注意ください。

このような相違をもたらす可能性のあるリスクや不確実要素の例として、将来の経済、競争、医療費償還および法規制の条件、新製品導入、人口統計学的動向、知的所有権、訴訟、金融市況、当社および競合他社の将来的な経営上の意思決定などがあります。新たなリスクや不確実要素は予測が困難であり、これらの要因すべてを正確に予測することはほとんど不可能であり、その多くは当社の制御の及ばないものです。当社の将来的な経営に影響する可能性のあるこれらの要因およびその他の重大なリスクおよび不確実要素の一覧およびその詳細説明につきましては、米国証券取引委員会に提出した最新の10-K年次報告書パートI 1A項目「危険因子」をご参照ください。なお、この内容は、提出済みもしくは今後提出する10-Q四半期報告書パートII 1A項目「危険因子」で更新される場合があります。本プレスリリース発行後に当社の予測に変化が生じた場合、または予測の根拠となった事象、条件、状況に変化が生じた場合、または将来予測と実際の結果に相違をもたらす原因となる変化が生じた場合においても、当社は将来予測に関する記述内容を公開の場で更新または改訂する予定はなく、その義務を一切否認します。本注意事項は本プレスリリースに記載された将来予測に関するすべての記述に適用されます。

 

非GAAPによる財務情報の使用

GAAPベースの当社の連結計算書類によって提示される情報を補完するため、当社では、調整後一株当たり利益を含む、一部の非GAAPによる財務面の数値を公開しています。調整後一株当たり利益は、営業権および無形資産の減損費用、買収・事業分割・訴訟・およびリストラ関連の費用や信用、そして、一部の分離型税項目や償却費用を除くものです。調整後一株当たり利益のような非GAAPの数値は、アメリカ合衆国において一般的に受け入れられている会計原則には準拠していません。調整後一株当たり利益と最も直接的に匹敵するGAAPによる財務面の数値は、一株当たりのGAAP利益です。当社が予測する、買収によるGAAPに対する影響と、調整後一株当たり利益との違いは、獲得した無形資産に対する償却費と、買収関連の正味費用に関連するものであり、偶発的対価の資産評価替え、出口費用、その他の料金等が主に含まれます。当社では、これらに該当する金額は調整後一株当たり利益の計算から除外しています。

当社の経営陣は、他の補完的な非GAAPの数値と併せて調整後一株当たり利益を利用して、前期比の業績を評価し、当社の事業の基本的な傾向を分析し、当社の競合他社の業績に対する自社の業績を評価し、運営上の目標を設定し、資源の分配において利用するための予測を立てています。調整後一株当たり利益を含む非GAAPの財務面の数値は、GAAPによる財務面の数値から分離して、あるいは、GAAPによる財務面の計測値に代わるものとみなすことはできません。当社では、非GAAPの財務面の数値を、GAAPによる財務面の数値に追加して提示することで、当社の経営陣が財務面および運営面の意思決定において利用している情報に対する透明性を引き上げ、投資家の方々が、経営陣の「見方を通じて」当社の実績を見ることができるようになるものと考えています。さらに、この情報を提供することで、投資家の方々に当社の運営上の業績をより良く理解し、こうした業績を評価し、計測する際に経営陣が利用している方法論を評価できるようになるものと考えています。 

 

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Boston Scientific Corporation

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スージー・リサ, CFA

投資家向け情報

Boston Scientific Corporation

(508) 683-5565 (オフィス)

BSXInvestorRelations@bsci.com

  

1.       https://www.acog.org/Clinical-Guidance-and-Publications/Committee-Opinions/Committee-on-Gynecologic-Practice/Salpingectomy-for-Ovarian-Cancer-Prevention

2.       https://www.vervemagazine.in/people/surbhi-sarna-nvision-medical-ovarian-cancer

3.       https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/ovarian-cancer/diagnosis-treatment/drc-20375946

4.       https://www.aafp.org/afp/2016/0601/p937.html

5.       https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.2217/17455057.5.1.39

6.       https://www.cancer.org/cancer/ovarian-cancer/causes-risks-prevention/risk-factors.html