2015-12-08

ANGIOJET™ ZelanteDVT™血栓除去術用カテーテルのFDAによる承認とCEマークを取得

深部静脈血栓症の治療に使用するカテーテルを米国と欧州で発売

マサチューセッツ州マールボロ(2015年11月30日)—ボストン・サイエンティフィック社(NYSE:BSX)は、大径上肢および下肢末梢静脈の深部静脈血栓症(DVT)を治療するためのAngioJet™ ZelanteDVT™血栓除去術用カテーテルの米国食品医薬品局(FDA)による承認とCEマークを取得しました。

ZelanteDVT™カテーテルは、米国と欧州で最大年間250万人が罹患する可能性があり、大多数の症例が入院中または入院直後に生じる困難な病態である深部静脈血栓症を治療するように特別に設計された最新のAngioJetカテーテルです1, 2。ZelanteDVT™カテーテルは、市場をリードする現在のAngioJetカテーテルの4倍の血栓除去力を提供し、静脈血栓の大きなリスクを効率的に低減し、血流の速やかな回復を促進するように設計されており、処置時間を短縮し、症状を速やかに軽減し、後期合併症の発生率を低下させる可能性があります。

オハイオ州コロンバスにあるリバーサイド病院のミッチェル・シルバーオステオパシー医師(DO、FACC)は、「深部静脈血栓症という困難な症例に取り組む治療法を支援するための強力な血栓除去術用カテーテルが臨床的に必要とされています。ZelanteDVT™カテーテルには独自の特長があるので、広い範囲の血栓性閉塞を治療するのに適しており、出血のリスクを低下させ、患者が集中治療室に滞在しなければならない期間を短縮する可能性があります」と述べています。

深部静脈血栓症は、ほとんどの場合下肢の1ヶ所以上の深部静脈に血栓が形成される場合に生じます。深部静脈血栓症を放置すると、重篤で生命を脅かすことさえある合併症が生じる可能性があります。深部静脈血栓症の最も重篤な合併症は、血栓が剥離し、血流に乗って肺に移動して、肺塞栓症(PE)と呼ばれる生命を脅かす塞栓が引き起こされる場合に生じる可能性があります。血栓が除去されないと、その静脈に血栓後症候群(PTS)として知られている病態である弁の永久的な損傷も生じる可能性があります。深部静脈血栓症のすべての患者の半数が、その診断後2年以内に血栓後症候群を発症し、患肢の永続的な疼痛、不快感および腫脹が生じて、何度も通院しなければならなくなる可能性があります3。早期診断と血流の速やかな回復は、これらの重篤な合併症のリスクを低減し、その後の入院の必要性を低下させるのに役立ちます。

「ZelanteDVT™カテーテルの新しい特長は、処置の効率性の改善とこの困難な病態に関連した経済的負担の軽減に我々が集中して取り組んだことです。我々は、AngioJetの製品ラインにこれを付け加えたことによって、医師とその深部静脈血栓症の患者が使用できる人生を変えるような現在の一連の治療オプションをさらに進化させています」と、ボストン・サイエンティフィック社ペリフェラルインターベンション事業部社長のジェフ・マービス氏は述べています。

ZelanteDVT™血栓除去術セットについて

ZelanteDVT™血栓除去術セットは、径が6.0 mm以上の腸骨大腿静脈および下肢静脈と、径が6.0 mm以上の上肢末梢静脈から深部静脈血栓を含む血栓を分離し除去するために、AngioJet Ultraコンソールを併用します。これは、末梢血管系への血栓溶解剤等の医師が指定する液剤の管理された選択的な注入用のAngioJet Power Pulse™も併用することが可能です。

深部静脈血栓症について

深部静脈血栓症(DVT)は、1ヶ所以上の深部静脈に血栓が形成されると生じます。深部静脈血栓症はどこでも生じる可能性がありますが、大半の場合は下肢に生じます。深部静脈血栓症を発症するリスクが高いのは、高齢かつ過体重で、活動の低い人です。深部静脈血栓症の一般的な症状には、腫脹、疼痛、圧痛、患肢の皮膚の温かさおよび/または変色、下肢疲労、表面静脈の可視化があります。症状が認められないこともあります。深部静脈血栓症の最も重篤な合併症は、血栓の一部が剥離し、血流に乗って肺に移動し、肺塞栓症(PE)と呼ばれる閉塞を引き起こす場合に生じる可能性があります。血栓が大きい場合は、血液が肺に到達するのを停止させ、死に至ることがあります。深部静脈血栓症を治療するために、医師は、抗凝血剤等の薬剤を処方する、血栓を除去するまたは崩壊させる介入処置を実施する、血栓を捕捉するためのフィルターを留置する、または血栓を除去するための他の外科的手法を行うことができます。

 

<ボストン・サイエンティフィック社について>

ボストン・サイエンティフィックは、世界中の患者さんの健康状態を改善するために、革新的な治療法を提供し、患者さんの人生を実り多いものとすることに全力で取り組んでいます。過去35年以上にわたり世界の医療テクノロジーをリードし続けるグローバル企業として、「we advance science for life」の言葉を胸に、画期的な治療法を通じて様々な疾患に苦しむ患者さんや、医療体制の生産性向上にも貢献しています。詳細はホームページhttps://www.bostonscientific.comをご覧いただくか、TwitterFacebookをご利用ください。

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Trish.backes@bsci.com

Susie Lisa, CFA
Investor Relations
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(508) 683-5565 (office)
investor_relations@bsci.com

References:
1 Gerotziafas GT, et al. Prophylaxis of Venous Thromboembolism in Medical Patients. Curr Opin Pulm Med. 2004; 10:356-365.
2 Cohen AT, et al. Venous Thromboembolism (VTE) in Europe. The Number of VTE Events and Associated Morbidity and Mortality. Thromb Haemost. 2007 Oct;98(4): 756-64.
3 Kahn, SR, et al. Determinants and Time Course of the Postthrombotic Syndrome after Acute Deep Venous Thrombosis. Ann Intern Med. 2008; 149(10): 698-707.

 

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