2022-10-26

「世界脳卒中DAY」に向けて啓発活動を展開
心疾患・不整脈による脳卒中予防の重要性を発信

ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社は、公益社団法人日本脳卒中協会の啓発活動に賛同し、脳卒中月間である10月および世界脳卒中機構が定める「世界脳卒中DAY」に合わせて、脳卒中予防の重要性を広めるため、以下の啓発活動を展開いたします。
 

 2022年10月29日(土) 「世界脳卒中デー」に向けた、当社の啓発活動

①    当社本社ビル前など全国5施設を、脳卒中啓発カラー「インディゴブルー」でライトアップ
②    10月24日(月)~30日(日)、脳卒中啓発動画をJR品川駅・JR広島駅にて放映
③    当社社員とその家族を対象にした脳卒中啓発イベントを開催
 
「脳卒中」とは、脳梗塞のような脳の血管詰まりや(虚血性脳卒中)、脳出血やくも膜下出血のような血管の破れ、破裂(出血性脳卒中)による病気の総称であり、日本人の死因の第3位を占めます。*1 特に心房細動による脳卒中は後遺症が残ることも多く、予防対策をおこなうことがとても重要な病気です。
発症に関わる危険因子には、高血圧や脂質代謝異常、糖代謝異常、遺伝的要因、そして心房細動があります。*2 心房細動の患者さんは、心房細動がない人と比べると、脳卒中のリスクが5倍高く、心房細動のある患者さんの約3分の1が脳卒中を発症するといわれています。非弁膜症性心房細動の患者さんでは、脳卒中の原因となる血栓の90%以上が心臓の左心耳内で形成されています。*3
当社では、非弁膜症性心房細動による血栓の形成に起因する、心臓の左心房にある「左心耳」を閉鎖する「左心耳閉鎖術」で使用する医療機器を2019年に発売し、脳卒中の予防に日ごろから力を入れてきました。
また、心房細動の治療法として広く普及している、心臓内の組織を焼灼して心房細動を引き起こす異常な電気信号の広がりを防ぐ、カテーテルアブレーション治療に用いる医療機器にも注力し、脳卒中の一因となる心房細動の治療に尽力してまいりました。
『人生100年時代』といわれる中、我々は新たな治療選択肢の提供を通じ、疾患に悩みながらもアクティブに生活したい患者さんの負担軽減やQOLの更なる向上へ引き続き努めるとともに、今年10月29日(土)「世界脳卒中デー」では、脳卒中の予防の重要性に関する認知拡大と理解促進を目指し、今後もさまざまな取り組みを展開してまいります。
*1  厚生労働省.”脳卒中”.e-ヘルスネット.https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-069.html(参考2022-09-14)

*2  一般社団法人日本脳卒中学会.”一般の方へ-脳卒中とは”.日本脳卒中学会.
https://www.jsts.gr.jp/common/overview.html(参考2022-09-14)

*3 Holmes D. Atrial Fibrillation and Stroke Management:Present and Future.Semin Neurol 2010, 30: 528-536.
 

 取り組みに関する詳細

 

① 当社本社前など全国5施設を、脳卒中啓発カラー「インディゴブルー」でライトアップ

「世界脳卒中DAY」 である2022年10月29日(土)に合わせて、当社本社ビル前や医療従事者向けトレーニング施設「インスティチュート・フォー・アドバンシング・サイエンス宮崎(IAS)」を中心に計全国5施設を、日没後に脳卒中啓発カラーであるインディゴブルーにライトアップします。

【開催概要】

【1】 東京都:当社本社ビル前(中野セントラルパーク)
    ・開催日:2022年10月17日(月)~30日(日)
    ・住 所:〒164-0001 東京都中野区中野4-10-2
         中野セントラルパーク

【2】宮崎県:インスティチュート・フォー・アドバンシング・サイエンス宮崎(IAS)
    ・開催日:2022年10月17日(月)~30日(日)
    ・住 所:〒880-0303 宮崎県宮崎市佐土原町東上16079-48
         宮崎テクノリサーチパーク

【3】富山県: 富山城
    ・開催日:2022年10月29日(土)
    ・住 所:〒930-0081 富山県富山市本丸1-62

【4】熊本県: 熊本城
    ・開催日:2022年10月29日(土)
    ・住 所:〒860-0002 熊本県熊本市中央区本丸1-1

【4】5. 北海道: さっぽろテレビ塔
    ・開催日:2022年10月29日(土)18時~21時
    ・住 所:〒060-0042 札幌市中央区大通西一丁目
※本イベントは、各施設の運営状況等により予告なく点灯の中止など対応する場合がございます。予めご承知ください。
 

② 10月24日(月)~30日(日)、脳卒中啓発動画をJR品川駅・JR広島駅にて放映

2022年10月24日(月)~30日(日)の7日間、JR品川駅とJR広島駅にて、脳卒中の予防啓発を目的としたオリジナル動画を放映します。

【放映概要】

日時:2022年10月24日(月)~30日(日)
   3分に1回、15秒の動画を放映

場所:JR品川駅 自由通路
   JR広島駅 新幹線改札外コンコース
 

③ 当社社員とその家族を対象にした脳卒中啓発セミナーを開催

当社社員とその家族を対象に、10月18日(火)に実施いたしました。脳卒中の予防の大切さを実感してもらうため、臨床の現場で日々脳卒中とその予防に日々取り組まれている2名の先生をお迎えして、脳卒中予防の大切さや治療の重要性をご講演いただきました。また、実際に脳卒中を患い「左心耳閉鎖術」によって再発予防をされた患者様の体験談をうかがうことで、脳卒中予防の必要性をより身近に感じることができました。
また、当日はアメリカ本社よりマイク・マホーニーCEOが中野本社へ駆けつけ、グローバルな脳卒中予防や治療の現状、取り組みを共有し、脳卒中予防の取り組みの重要性を全社で再認識しました。
 

 脳卒中と心房細動について

心房細動は、心臓の中で血液が流れ込む心房が細かく震えることで起こる不整脈の1つで、血液がよどみ形成された血栓が移動することで、脳卒中を引き起こすリスクがある疾患です。特に高齢者で罹患のリスクが高く、高齢化に伴い、患者数は2010年の約80万人から、20年後の2030年 には100万人に増加するといわれています*4
当社では、患者様の病気の早期発見・早期治療に繋がる事を目指し、これら疾患の症状や診断方法、心房細動および心房細動による脳卒中リスクを低減するための薬物、手術などの幅広く包括的な治療法などを紹介したウェブサイトを一般の方向けに公開しております。

【ウェブサイト概要】

「心房細動と脳卒中」
https://www.laac.jp/stroke-by-af/af-stroke.html

「ちゃんと知ってる?不整脈のこと」
https://www.bostonscientific.com/jp-JP/health-conditions/ihb.html
*4  国立循環器病研究センターウェブサイトより
 

 世界脳卒中デーについて

世界脳卒中機構 (World Stroke Organization:WSO) が、2006年に開始した「世界脳卒中デー(World Stroke Day:WSD)」は、毎年10月29日に世界各国で実施される啓発日です。脳卒中の深刻な性質と高い発生率に対する認識を高め、予防や治療に関する啓発をおこなう機会となります。
 
※参考ウェブサイト: