2018-8-30

ボストン・サイエンティフィック、2018年第2四半期決算発表

(このプレスリリースは、2018年7月25日に米国ボストン・サイエンティフィック社が発表したプレスリリースを翻訳したものです。)

ボストン・サイエンティフィック(本社:マサチューセッツ州マールボロ、NY証券取引所略号:BSX)は2018年7月25日、2018年6月30日締め第2四半期売上高が24億9,000万ドルになったことを発表しました。売上は前年同期比、財務報告ベースで10.3%、為替変動の影響を除く実質ベース1で8.6%、既存ビジネス2で7.9%上昇しました。
当四半期の利益はGAAPベースで5億5,500万ドル(前年同期は1億4,600万ドル)、1株当たり利益(EPS)は0.40ドル(前年同期は0.11ドル)を計上しました。1株当たり調整後利益は前年同期の0.32ドルから0.41ドルに上昇しました。

ボストン・サイエンティフィック社長兼CEOのマイク・マホーニーは次のように述べています。「当社のグローバルな組織、強力な製品ポートフォリオ、多彩な事業構成が功を奏し、第2四半期も売上・1株当たり利益ともに高い成長率を達成することができました。今後も救命科学の進歩に取り組みながら、当社ならではのパイプラインを通じてより一層の成長を図り、患者さん、医師の先生方、医療制度にさらなる貢献を果たしていきたいと考えています。」
 

第2四半期業績と主な取り組み

• 第2四半期の売上高は24億9,000万ドルを達成。当社発表の予想レンジは24億5,000万~25億ドル。財務報告ベースで前年同期比10.3%増、実質ベースで8.6%増、既存ビジネスで7.9%増。

• GAAPベースの1株当たり利益は、当社予想の0.21~0.23ドルに対し、0.40ドル。(米国内国歳入庁との和解により認識した非現金収益2億5000万ドルを含む)

• 調整後の1株当たり利益は、当社予想の0.33~0.35ドルに対し、0.41ドル。(前述の米国内国歳入庁との和解完了により認識した非現金収益82百万ドルが含まれる。)

• 第2四半期は全事業部で前年同期比売上増を達成。事業部別内訳は以下のとおり。
  oメドサージ:財務報告ベース10.4%増、実質ベースおよび既存ビジネス9.0%増
  oリズム&ニューロ:財務報告ベース10.8%増、実質ベースおよび既存ビジネス9.0%増
  oカーディオバスキュラー:財務報告ベース10.0%増、実質ベース8.0%増、既存ビジネス6.2%増

• 地域別でも全地域で前年同期比売上増を達成。内訳は以下のとおり。

  o 米国:財務報告ベース、実質ベース、既存ビジネスともに7.9%増
  o EMEA(欧州、中東およびアフリカ):財務報告ベース15.8%増、実質ベース9.6%増、既存ビジネス6.6%増
  o APAC(アジア太平洋):財務報告ベース12.3%増、実質ベースおよび既存ビジネス8.7%増
  o 新興国市場3:財務報告ベース22.0%増、実質ベース21.1%増、既存ビジネス20.6%増

• EuroPCR年次学術集会において、2年分の実臨床データ(RESPOND研究)を発表。LOTUS™経カテーテル大動脈弁システム4による治療を受けた患者さんの臨床転帰が良好であったこと、並びに、REPRISE III試験に基づく脳卒中発生率のサブ解析において、LOTUS弁システムとCoreValve®(メドトロニック社製)を比較したところ、LOTUS弁システムの方が脳卒中発生率が有意に低かったことが明らかになった。

• 米国不整脈学会第39回年次学術集会において、EMBLEM™皮下植込み型除細動器(S-ICD)システムを埋め込んだ患者さんがSMART Passセンシングフィルターを使用した場合に、不適切なショックの発生が減少することを実証する実臨床データを発表。

• žROTAPRO™回転性粥腫切除システムが米国食品医薬品局(FDA)の承認、欧州CEマーク、および日本の医薬品医療機器総合機構(PMDA)の承認を取得。同システムは、ステント移植前に冠状動脈から石灰化プラークを除去して修正し、最適な結果を得るために用いる次世代の回転性粥腫切除テクノロジー。

• Embozene™マイクロスフェアが英国国立医療技術評価機構(NICE)の適応拡大承認を最近取得し、良性前立腺肥大症(BPH)治療への使用が認められた。

• Cryterion Medical, Inc.の買収を完了。同社は、心房細動(AF)の治療に用いるシングルショット冷凍アブレーション用バルーンを開発する株式非公開会社。本買収により、ボストン・サイエンティフィック社は、クライオサーマルと高周波双方のシングルショット・バルーンベース・肺動脈アブレーション治療をポートフォリオに揃えた初の会社になる。

• NxThera, Inc.の買収を完了。同社は、BPHに対する低侵襲治療(MIT)および診療所での外来治療を可能にするRezûm®システムを開発した株式非公開会社。

• Claret Medical, Inc.の買収合意を発表。同社は、Sentinel®塞栓性脳梗塞予防システムを開発・販売する株式非公開会社。同システムは、主に経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)を受ける患者さんへの介入手技中に、脳を保護するために用いられる。
 

  1. 「実質ベース」は、為替変動の影響を除く売上成長率。
  2. 「既存ビジネス」は、為替変動の影響およびシメティス社(Symetis SA)買収による売上(前年同期売上が存在しない事業の売上)を除く売上成長率。
  3. 「新興国市場」の定義について:各国の経済状況、医療部門の状況、および当社の国際経営力を考慮の上、高い成長性を持つと当社が判断した国々を「新興国市場」と定義しています。現時点では20カ国がこの定義に該当します。
  4. 現時点では、LOTUS大動脈弁システムの一般使用および販売はされていません。


 

第2四半期 純売上高の事業部別・地域別内訳

*従来、ニューロモジュレーションはメドサージ事業部に分類されていましたが、2018年1月1日付で分類を変更し、リズム&ニューロ部門に編入しました。これに伴い、米国財務会計基準(ASC 280)「財務報告」の基準に従って前年度の事業部門別金額内訳を変更しています。

**2018年1月1日付で、中東・アフリカの分類を従来のAMEA(アジア太平洋・中東・アフリカ)からEMEA(欧州・中東・アフリカ)に変更しました。上記の地域別内訳は変更反映後の数字です。

端数四捨五入による誤差のため、各項目を合算した結果が合計金額と一致しない場合があります。増減率の数字(%)は、端数を丸める前の正味金額同士を比較した結果です。このため、端数を丸めた後の金額同士を比較すると、異なる計算結果(%)になる場合があります。

為替変動の影響を除く売上増減率と大規模買収の影響を除く売上増減率は、米国GAAPに基づかずに算出した数字です。
 
2018年通年および第3四半期の予想
現在予想される2018年通年の売上は98億~98億8,000万ドルの範囲(前回発表の予想は97億5,000万~99億ドル)で、財務報告ベースでは前年比およそ8~9%増、為替変動の影響および買収によるおよそ40ベーシスポイントの貢献を除く既存ビジネスでは前年比およそ6~7%増に相当します。現在予想されるGAAPベースの利益は、1株当たり0.99~1.03ドルの範囲(前回発表の予想は1株当たり0.90~0.94ドル)であり、減価償却費用、無形資産減損費用、買収関連純費用(負債)、組織再編・組織再編関連純費用(負債)、投資による減損費用、および一部の繰延税金項目を除いた調整後利益は、1株当たり1.37ドル~1.41ドルの範囲になる見込みです(前回発表予想も1株当たり1.37~1.41ドル)。

現在予想される2018年第3四半期の売上は23億8,000万~24億2,000万ドルの範囲で、財務報告ベースでは前年同期比およそ7~9%増、為替変動の影響を除く既存ビジネスでは前年同期比およそ7~8%増になる見込みです。GAAPベースの利益は、1株当たり0.21~0.23ドルの範囲になる見込みです。減価償却費用、買収関連純費用(負債)および組織再編・組織再編関連純費用(負債)を除いた調整後利益は1株当たり0.33~0.35ドルの範囲になる見込みです。
 
電話会議のご案内
ボストン・サイエンティフィック社の役員は、本日午前8時00分(東部標準時)からこれらの業績に関してアナリストとの電話会議を開催します。当社ウェブサイトwww.bostonscientific.comで電話会議の模様を関係者に配信します。アクセス方法の詳細については上記ウェブサイトでご確認ください。この電話会議の様子は当社のウェブサイトにて約1年間配信する予定です。
 

ボストン・サイエンティフィックについて

ボストン・サイエンティフィック社は、世界中の患者さんの健康状態を改善するために、革新的な治療法を提供し、患者さんの人生を実り多いものとすることに全力で取り組んでいます。過去35年以上にわたり世界の医療テクノロジーをリードし続けるグローバル企業として、「we advance science for life」の言葉を胸に、画期的な治療法を通じて様々な疾患に苦しむ患者さんや、医療体制の生産性向上にも貢献しています。詳細はホームページhttps://www.bostonscientific.com/をご覧いただくか、TwitterFacebookをご利用ください。
 

将来予測に関する記述についての注意事項

このプレスリリースには、証券法(1933 年制定)第 27A 条および証券取引法(1934 年制定)第 21E 条の意味するところの将来予測に関する記述が含まれています。「予期する」「期待する」「予想する」「信じる」「計画する」「推定する」「意図する」「目指す」などの語句を用いた表現が将来予測の記述となりますが、これらの記述は現時点で得られた情報による確信、想定、推定に基づくものであり、将来の事象や実施を保証することを意図するものではありません。将来予測の記述には、将来の純売上高、GAAPベース、実質ベースおよび既存ビジネスの売上成長率、2017年第2四半期および通年のGAAP ベースおよび調整後の利益、財務成績、事業計画、今後の売上・利益の成長見込みに関する記述なども含まれます。基本的前提が結果的に不正確であった場合、もしくは一定のリスクや不確実要素が具体化するような場合には、将来予測に関する記述で明示または含意された見込みや予測と実際の結果との間に大幅な隔たりが生じる可能性があります。これらのリスクや不確実要素は、当社の事業戦略の実施能力に実際に影響している場合や、将来的に影響を及ぼす可能性があり、その結果、本プレスリリースに記述した予想と実際の結果との間に大幅な隔たりが生じる可能性があります。本プレスリリースをご覧になる際には、将来予測に関する記述を過信されませんようご注意ください。

このような相違をもたらす可能性のあるリスクや不確実要素の例として、将来の経済、政治、競争、医療費償還および法規制の条件、新製品導入、市場における新製品受容、製品市場、市場の価格動向、予想される手術件数、企業・事業の買収や統合、臨床試験結果、人口統計学的動向、知的所有権、訴訟、金融市況、組織再編プログラムの実施とその効果、当社経営戦略(コスト削減計画・成長計画を含む)の実施とその効果、当社および競合他社の将来的な経営上の意思決定などがあります。新たなリスクや不確実要素は随時発生の可能性があり、予測が困難です。これらの要因すべてを正確に予測することはほとんど不可能であり、その多くは当社の制御の及ばないものです。当社の将来的な経営に影響する可能性のあるこれらの要因およびその他の重大なリスクの一覧およびその詳細説明につきましては、米国証券取引委員会に提出した最新の10-K 年次報告書パート I 1A 項目「危険因子」をご参照ください。なお、この内容は、提出済みもしくは今後提出する10-Q 四半期報告書パート II 1A 項目「危険因子」で更新される場合があります。本プレスリリース発行後に当社の予測に変化が生じた場合、または予測の根拠となった事象、条件、状況に変化が生じた場合、または将来予測と実際の結果に相違をもたらす原因となる変化が生じた場合においても、当社は将来予測に関する記述内容を公開の場で更新または改訂する予定はなく、その義務を一切否認します。本注意事項は本プレスリリースに記載された将来予測に関するすべての記述に適用されます。

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