2012-10-23

マイアミで開催されたTRANSCATHETER CARDIOVASCULAR THERAPEUTICS 2012において 構造的心疾患治療の進歩を継続して実証

(このプレスリリースは、2012年10月23日に米国ボストン・サイエンティフィック社が発表したプレスリリースを翻訳したものです。当該製品は、2012年10月23日時点で日本において未承認品です。)  

本結果によりWATCHMAN®左心耳閉鎖術デバイスの高齢患者に対する費用対効果と臨床上の有効性を実証。 また、Lotus™大動脈弁システムの予備試験結果の再考察を実施

ボストン・サイエンティフィック社(本社:マサチューセッツ州ネイティック、NY証券取引所略号:BSX)は本日(2012年10月23日)、Cardiovascular Research Foundation主催のTranscatheter Cardiovascular Therapeutics(トランスカテーテル心臓血管治療学会、TCT)第24回年次総会において、WATCHMAN®左心耳閉鎖術(LAAC)デバイスおよびLotus™大動脈弁システムが重度の心疾患を抱える何百万もの患者さんに対して、さらなる治療の選択肢を提供できる可能性を紹介する4つの発表を行い、同社のストラクチャー・ハート・インターベンション・プログラムの強みをさらに実証しました。

「ストラクチャー・ハート疾患領域における戦略的買収によって、ボストン・サイエンティフィック社は、費用対効果の高い治療をさらに促進するとともに患者さんの転帰を向上するデバイスの開発において順調に進展しています」とボストン・サイエンティフィック社のグローバル最高医療責任者であるキース・ドーキンス医学博士は述べています。また「私たちは両デバイスの臨床結果を嬉しく思っており、患者さんや医師に対して当社の強力なストラクチャー・ハート疾患プログラムの品質と有効性をさらに実証できることを楽しみにしています」とも述べています。

以下は、TCTにおけるボストン・サイエンティフィック社の本日の発表概要です。

  • ブライアン・ヤン(Bryan Yan)医学博士による研究では、非弁膜性心房細動患者における脳卒中を防ぐための左心耳(LAA)閉鎖デバイスに関して生涯費用対効果を分析しました。この研究では、アスピリン、アスピリンとクロピドグレル、ワルファリン、ダビガトラン150 mgまたは110 mgと比較して、経カテーテルLAA閉鎖デバイスが心房細動患者における脳卒中予防において費用対効果の高い治療戦略であるとみなせることが明らかになりました。
  • サイバル・カー(Saibal Kar)医学博士が主導したPROTECT AF試験のサブ解析では、75歳以上の心房細動患者において、ワルファリン療法よりもWATCHMAN LAACデバイスを用いた方が脳卒中および全死因死亡のリスクが低減したことが明らかになりました。これらの結果から、WATCHMANデバイスを用いたLAACは、75歳以上の患者さんにおいて抗凝固剤療法の代替療法として妥当であることが示されました。
  • ホースト・シーベルト(Horst Sievert)医学博士は、ワルファリンのような経口抗凝固剤が禁忌の心房細動患者において、虚血性脳卒中のリスクが75%低下したことを示した、WATCHMAN LAACデバイスのASA Plavix(ASAP)試験の結果を再考察しました。本年前半に、欧州の規制当局は、経口抗凝固剤が禁忌の心房細動患者に対して脳卒中を低減するための新たな治療の選択肢を提供するWATCHMAN LAACデバイスの、適応症例の拡大を承認しました。
  • REPRISE I予備試験では、3ヵ月間にわたって実質的に弁周囲の逆流発生を生じることなく、すべての患者においてLotus大動脈弁システムの留置に成功したことを実証しました。Lotus大動脈弁システムは、重篤な大動脈弁疾患を有する患者さんにおける経カテーテル大動脈弁置換術を容易化および向上するよう設計された、第二世代経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)テクノロジーです。医学学士・外科学学士(MBBS)であるイアン・T・メレディス博士が発表した試験結果では、Lotus留置前の正確な位置決めと、弁周囲の漏れの発生を最小限にするよう設計された独自のAdaptive™ Seal機能が取り上げられました。これらの機能は、2012年10月に登録が開始されるREPRISE II試験(CEマーク試験)でさらに評価される予定です。

これらの内容を今週中にまとめ、ヴィヴェク・レディ(Vivek Reddy)医学博士が、10月25日(木)午後5:30に開始される本会議にて、LAACデバイスが心房細動の管理を転換させる見通しについて述べる予定です。

「最近の臨床試験結果で認められるように、左心耳閉鎖デバイスによって、心房細動に対する私たちの理解と治療が一変することは明らかです」とレディ医学博士は述べています。また「進行中の研究や今後の研究によって、私たちは、これらのデバイスが患者さんに与えることができる利益ならびに基準となる心房細動治療における意義について、理解を深めることができるでしょう」とも述べています。

WATCHMANおよびLotusデバイスは、米国において研究目的の使用に制限されており、市販はされていません。

心房細動について

心房細動は、心臓が規則的に拍動し血液を効率的に送り出す能力に影響する障害で、全世界で約1,500万人の健康に影響を及ぼしています。心房細動のある患者さんでは、左心耳に形成された血栓が移動するため、脳卒中リスクが高くなります。抗凝固剤は、従来からこうした患者さんの脳卒中リスクを軽減する唯一の治療法でした。 

大動脈弁疾患について

大動脈弁疾患は、心臓の血流をコントロールする4つの弁のうちの一つである大動脈弁に機能障害が起きる病気です。大動脈弁狭窄症は大動脈弁の肥大化や硬化が生じる病気で、大動脈弁の開口部が異常に狭くなり、血流が減少する可能性があります。大動脈狭窄症は65歳を超えた人のうちおよそ3%が、75歳を超えると5%の人が発症する一般的な疾患です。大動脈狭窄症は、ひとたび症状が発現すると、2年目の平均生存率が50%、5年目の生存率が20%の疾患です。

将来予測に関する記述についての注意事項

このプレスリリースには、証券法(1933年制定)第27A条および証券取引法(1934年制定)第21E条の意味するところの将来予測に関する記述が含まれています。「予期する」「期待する」「予想する」「信じる」「計画する」「推定する」「意図する」などの語句を用いた表現が将来予測の記述となりますが、これらの記述は現時点で得られた情報による確信、想定、推定に基づくものであり、将来の事象や実施を保証することを意図するものではありません。将来予測の記述には、事業計画、製品市場、構造的心疾患プログラム、薬事承認、臨床試験・結果、製品性能・影響および競争入札などに関する記述なども含まれます。基本的前提が結果的に不正確であった場合、もしくは一定のリスクや不確実な要素が具体化するような場合には、将来予測に関する記述で明示または含意された見込みおよび予測と実際の結果が大幅に異なる可能性があります。これらの要因は、事業戦略の実施能力に対して実際に影響している場合や、将来的に他の要因が加わって実施能力に影響を及ぼす可能性があり、本プレスリリースの記載で予期した結果と実際の結果が大幅に異なる状況をもたらすことがあります。そのため、本プレスリリースの読者は将来予測に関する記述について全面的に依拠することを避けるよう注意してください。

このような相異をもたらす要因には、将来の経済状況、競合、償還および規制の諸条件、新製品の導入、人口統計学的動向、知的所有権、訴訟、金融市況、ボストン・サイエンティフィック社および競合他社の将来的な経営上の意思決定などがあります。これらの要因すべてを正確に予測することはほとんど不可能であり、また、多くは制御できません。当社の将来的な経営に影響する可能性のある要因ならびにその他の重大なリスクに関する概要および詳細な一覧については、証券取引委員会に提出した、最新の10-K年次報告書パートI 1A項目「危険因子」を参照してください。なお、この内容は、提出済みまたは提出予定の10-Q四半期報告書パートII 1A項目「危険因子」で更新されることがあります。ボストン・サイエンティフィック社は、見込みの変更やその根拠となる事象、条件、状況の変化など、将来予測の記述に記載された内容と実際の結果が異なる可能性に影響を及ぼすような変化について、それらを反映するように将来予測に関する記述の内容を公に更新または改訂する意思および義務を一切否認します。本注意事項は本稿に記載された将来予測に関するすべての記述に適用されます。

連絡先:

スティーブン・カンパニーニ
214-546-5034(携帯)
Steven.campanini@bsci.com
メディア向け情報担当

マイケル・キャンベル
508-650-8023(社内)
investor_relations@bsci.com
投資家向け情報担当

<ボストン・サイエンティフィック社について>

ボストン・サイエンティフィック社(米国マサチューセッツ州)は、最先端メディカルデバイス(医療機器)の開発・製造・販売を行うグローバル企業です。インターベンション(身体をメスで大きく切らない治療)の分野では世界最大手。
https://www.bostonscientific.com

このプレスリリースに関するお問い合わせ先

プレスルーム (コーポレートコミュニケーションズ)
TEL : 03-3343-9411,  FAX : 03-3343-0264
E-mailでのお問合せはこちらへ (pressroom@bsci.com)
ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社