2012-03-08

キャメロン・ヘルス社を買収

(このプレスリリースは、2012年3月8日に米国ボストン・サイエンティフィック社が発表したプレスリリースを翻訳したものです。当該製品は日本において未承認品です。)

突発性心停止のリスクにさらされている患者さんに救命治療を提供する世界初で唯一市販されている皮下植込み型ICDテクノロジーを取得

ボストン・サイエンティフィック社(本社:マサチューセッツ州ネイティック、NY証券取引所略号:BSX)は本日(2012年3月8日)、カリフォルニア州サンクレメンテに本拠を置く株式非公開企業キャメロン・ヘルス社について買収選択権を行使すると発表しました。キャメロン・ヘルス社は、世界初で唯一の市販されている皮下植込み型除細動器であるS-ICD®システムを開発しました。細い絶縁導線(リード)を静脈から心臓内に通す必要がある従来の植込み型除細動器(ICD)と違い、S-ICDシステムでは機器全体が皮下に植え込まれ、心臓および血管系に触れることがありません。この独自のテクノロジーにより、ICD療法の使用が広がり、医師およびその患者さんに従来のICDとは別の新たな選択肢を提供することができるとともに、ボストン・サイエンティフィック社の不整脈管理製品のポートフォリオが強化されます。

S-ICDシステムは、2009年にCEマークを取得し、欧州の主要数ヵ国を含めた選択的地域において販売されています。様々な試験においてS-ICDシステムの臨床的評価が行われ、これまでに全世界で1,000人以上の患者さんに植え込まれています。キャメロン・ヘルス社は、米国食品医薬品局(FDA)による迅速承認を受けており、2011年12月に市販後承認申請を提出しました。ボストン・サイエンティフィック社では、S-ICDシステムが2013年前半にFDA承認を取得するものと見込んでいます。

「キャメロン社の買収により、私たちはこの新しいテクノロジーのパイオニアである強力で経験豊かな専門家チームをボストン・サイエンティフィック社に迎えることができることを非常に楽しみにしています」と、ボストン・サイエンティフィック社CEOのハンク・クッシュマンは述べています。また「キャメロン・ヘルス社の買収は、CRM領域において革新的技術を導入するというボストン・サイエンティフィック社の取り組みを土台としたものであり、トップラインの売上およびマーケットシェアの拡大をもたらす私たちの戦略の重要な一部を成すものです。私たちは、このS-ICDシステムが突発性心停止のリスクにさらされている患者さんに画期的な治療を提供し、医師およびその患者さん並びに世界中の医療施設に価値ある製品を提供する私たちの能力を強化するものと信じています」とも述べています。さらにクッシュマンは続けて「私たちは、最近のICDおよびCRT-D関連新製品並びに間もなく発表される新しいペースメーカーの上市、また最近買収したWATCHMAN®左心耳閉鎖デバイスとともに、このS-ICDシステムが不整脈管理における強力で高度に差別化された製品ポートフォリオを創出することを期待しています」とも述べています。

「S-ICDシステムは、リズムマネジメント デバイス分野に、今日入手できるどんな製品とも異なる新しいカテゴリーをもたらしました」と、米国心臓病学会正会員(FACC)でありバージニア医科大学電気生理学研究所所長であるケネス・A・エレンボーゲン医師は語っています。また「このシステムは、突発性心停止のリスクにさらされている患者さんを治療するための新しい選択肢を医師に提供し、心臓にリードを留置する必要がないという恩恵を受ける患者さんにとって治療の第一選択となるでしょう」とも語っています。

「S-ICDシステムは、経静脈リードに起因する合併症を回避するために設計された製品であり、突発性心停止のリスクにさらされている患者さんに重要な新しい治療の選択肢を提供します」と、キャメロン・ヘルス社の社長兼最高経営責任者(CEO)であるケビン・ハイクスは語っています。また「私たちは、ボストン・サイエンティフィックチームに加わり、私たちの販売努力を拡大することにより、この実績のある療法を世界中のより多くの患者さんに届けられることを楽しみにしています」とも語っています。

ボストン・サイエンティフィック社は1億5000万ドルを契約締結時に支払われるべき初期支払額とし、さらにS-ICDシステムのFDA承認時に1億5000万ドルの追加支払、およびFDA承認後の6年間における収益に基づくマイルストーンの達成に応じて10億5000万ドルを上限とする追加支払いを行います。キャメロン社は、これらの資金を事業のキャッシュフローに充填する見込みです。ボストン・サイエンティフィック社では、この買収により、2012年に調整ベースで1株当たり約0.01ドル希薄化し、また2013年には収益分岐点で推移し、また買収契約締結後に決定する買収関連の純損失および償却により両年におけるGAAPベースではさらに希薄化すると予測しています。取引は、これに伴う独占禁止法当局による承認手続きを含めた慣例条件により、2012年第3四半期中に完了するものと予想されています。

S-ICD®システムは連邦法により研究目的の使用に限定され、米国内販売は認められておりません。

S-ICD®システムの高解像度画像はこちらからダウンロードすることができます:
https://bostonscientific.mediaroom.com/home

本発表に関連する情報を含む文書は下記のウェブサイト「Events and Presentations」でご覧になることができます:
https://www.bostonscientific.com/investors

キャメロン・ヘルス社について

カルフォルニア州サンクレメンテに本拠を置くキャメロン・ヘルス社は次世代の植え込み型除細動器の開発・製造・販売におけるパイオニア企業です。詳しくは、ウェブサイトwww.cameronhealth.com  をご覧ください。

将来予測に関する記述についての注意事項

このプレスリリースには、証券法(1933年制定)第27A条および証券取引法(1934年制定)第21E条の意味するところの将来予測に関する記述が含まれています。「予期する」「期待する」「予想する」「信じる」「計画する」「推定する」「意図する」などの語句を用いた表現が将来予測の記述となりますが、これらの記述は現時点で得られた情報による確信、想定、推定に基づくものであり、将来の事象や実施を保証することを意図するものではありません。将来予測の記述には、市場成績と国際事業戦略、薬事承認、新製品の上市と上市動向、製品性能・効果、競争入札、予想される株式の増加・希薄化、契約終了時期、予備調査、財務成績および買収戦略などに関する記述なども含まれます。基本的前提が結果的に不正確であった場合、もしくは一定のリスクや不確実な要素が具体化するような場合には、将来予測に関する記述で明示または含意された見込みおよび予測と実際の結果が大幅に異なる可能性があります。これらの要因は、事業戦略の実施能力に対して実際に影響している場合や、将来的に他の要因が加わって実施能力に影響を及ぼす可能性があり、本プレスリリースの記載で予期した結果と実際の結果が大幅に異なる状況をもたらすことがあります。そのため、本プレスリリースの読者は将来予測に関する記述について全面的に依拠することを避けるよう注意してください。

このような相異をもたらす要因には、将来の経済・政治状況、競合、償還、法および規制の諸条件、新製品の導入、人口統計学的動向、知的所有権、訴訟、金融市況、ボストン・サイエンティフィック社および競合他社の将来的な経営上の意思決定などがあります。これらの要因すべてを正確に予測することはほとんど不可能であり、また、多くは制御できません。当社の将来的な経営に影響する可能性のある要因ならびにその他の重大なリスクに関する概要および詳細な一覧については、証券取引委員会に提出した、最新の10-K年次報告書パートI 1A項目「危険因子」を参照してください。なお、この内容は、提出済みまたは提出予定の10-Q四半期報告書パートII 1A項目「危険因子」で更新されることがあります。ボストン・サイエンティフィック社は、見込みの変更やその根拠となる事象、条件、状況の変化など、将来予測の記述に記載された内容と実際の結果が異なる可能性に影響を及ぼすような変化について、それらを反映するように将来予測に関する記述の内容を公に更新または改訂する意思および義務を一切否認します。本注意事項は本稿に記載された将来予測に関するすべての記述に適用されます。

非GAAPに基づく財務情報の使用について

GAAPベースで提示される連結財務諸表を補完するため、当社では調整後一株当たり利益を含めたいくつかの非GAAPベースの財務情報を開示しています。調整後一株当たり利益は、営業権および無形資産減損損失、買収・事業部の売却・訴訟および組織再編成に関わる損失および債権、特定の分離課税項目および償却費用を除外した調整値です。調整後一株当たり利益を含む非GAAPに基づく財務措置は、米国のGAAP(generally accepted accounting principles、一般に認められた会計原則)に準拠するものではありません。調整後一株当たり利益に最も直接的に対応するGAAP財務情報は、GAAPベースの一株当たり利益です。GAAPベースの一株当たり利益および調整後一株当たり利益に対する当社が見積もる今回の買収の影響に発生する差は、取得した無形資産の償却費用および偶発的対価費用および買収に関連する評価額調整を含めた買収関連の総費用に関わるものです。当社では、調整後一株当たり利益を算出する目的でこれらの費用を除外しています。
当社経営陣は、対前期比業績を評価し、当社の事業に内在する傾向を分析し、競合他社との関係における当社の業績を評価し、またすべての資源割り当てにおいて使用される事業目標および予測を設定するために、他の補完的非GAAP財務情報とともに調整後一株当たり利益を使用しています。調整後一株当たり利益を含めた非GAAP財務情報は、単独で、あるいは GAAP による同様の情報の代替として理解されるべきものではありません。GAAP財務情報とともに、当社の経営陣が財務および事業運営上の意思決定を行う際に使用する非GAAP財務情報を提示することにより、投資家に対してより透明性の高い情報を提供し、当社の業績を経営陣の「視点を通じて」見てもらうことができると当社は考えています。またさらに、この情報を提供することにより、投資家が当社の業績をより良く理解し、経営陣がその業績を評価測定する際に使用する手法を評価できるものと当社は確信しています。
 

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<ボストン・サイエンティフィック社について>

ボストン・サイエンティフィック社(米国マサチューセッツ州)は、最先端メディカルデバイス(医療機器)の開発・製造・販売を行うグローバル企業です。インターベンション(身体をメスで大きく切らない治療)の分野では世界最大手。
https://www.bostonscientific.com

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