頚動脈狭窄症について

頚動脈とは

頚動脈はあごの付け根あたりを流れる血管です。手で触れるとドクドクと脈を打つのが分かるほど皮膚の近くにありますが、脳に血液を供給している大切な役割を持つ血管です。 

頚動脈狭窄症とは

頚動脈狭窄症は、近年増加している脳梗塞の原因の一つです。
脳梗塞とは脳の血管がつまって起きる病気で、脳卒中の中で最も多いことが知られています。以前は日本人では頭の中の血管が細くなって起きる割合が多いと言われていましたが、最近では食生活の欧米化によって頚動脈が細くなり、そこに血の固まり(血栓)ができて脳梗塞を起こす割合が増えてきました。

頚動脈狭窄症の主な症状

頚動脈狭窄症による主な症状として、半身麻痺(マヒ)、言語障害、顔面の麻痺などがあげられます。
こういった症状が一時的にでも起こった場合には、頚動脈に狭窄がないかどうか頚動脈エコーやMRA等でチェックを受けることが推奨されています。
頚動脈狭窄症は診断までに症状を起こしたことがあるかどうかで、大きく二つに分類されます。この二つは同じ病気でありながら、脳梗塞を起こす確率が大きく違うため、分類する必要があります。

  1. 無症候性病変
    頚動脈狭窄症による症状が全くなく、脳ドック等で見つかることが良くあります。この場合には内服治療を行っても脳梗塞を起こす確率が年間2%程度あると報告されています。 *
  2. 症候性病変
    頚動脈狭窄症により脳梗塞や一過性脳虚血発作などの発作を起こして診断されることもあります。この場合には内服薬を使用しても年間13%という高い確率で再梗塞を起こすことが知られています。 **

       * 無症候性頚動脈狭窄症に対するCEAのランダム化研究 ACASを参照
        ** 症候性頚動脈狭窄症に対するCEAのランダム化研究 NASCETを参照

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